1週間でLPICの基礎が学べる本のレビューをまとめました。
本の公式サイト
以下がインプレス社に記載のある本件で紹介している本の概要です。

LPIC/LinuCの概要
LPIC/LinuCは、Linuxに関連する技術を証明する資格です。Linuxっぽい名前の資格ですがなにもLinuxだけの内容を問う資格ではなく、Linuxに関連する業務を扱う環境で使われる技術全般を問う資格です。
LPICとLinuCの違いは、LPICが全世界共通資格、LinuCが日本市場最適化資格、という違いがあります。LinuC設立の経緯はLPICが日本市場向けに最適なコンテンツを提供していないことに由来しているとのことです。
試験の内容自体はLPIC/LinuCで大きな差はありません。
1日目の内容
1日目は以下の内容に触れています。
- Linuxのディストリビューション
- オープンソースに関する詳細な概要
- Linuxをパソコンで使う方法
2日目の内容
2日目は以下の内容です。
- Linuxの操作
- Linuxで使われるファイルとディレクトリ(WindowsでいうフォルダのことをLinuxではディレクトリと呼ぶ)
コマンドでのLinuxの操作について触れ、その他に相対パスや絶対パスなどの説明がされています。
3日目の内容
3日目は以下の内容です。
- ファイルの管理
- ユーザーとグループ
3日目は、ファイルの作成、移動、削除等の基本的な操作に加えて、ユーザーの作成と削除、ユーザーをユーザーグループに所属させる方法等がまとめられています。
4日目の内容
4日目は以下の内容に触れています。
- ファイル・ディレクトリのパーミッション
- テキストファイルの編集方法
ファイル・ディレクトリのパーミッションは権限のことで、わかりやすくいうと、各ユーザーごとに種類があり、どの種類のユーザーがどのファイル、ディレクトリにどこまでアクセスすることができるのかを制御しているかについての概要をパーミッションと呼んでいます。
5日目の内容
5日目はシェルに関する内容を学びます。
- シェル
- シェルスクリプト
シェルスクリプトはコマンドを一つにまとめているファイルです。シェルスクリプトを実行させることで意図した作業を自動で行う、という想定のものファイルが使用されます。
6日目の内容
6日目は以下の内容を学びます。
- find/grepコマンド等でのファイルの検索
- rpmパッケージの概要
- ファイルシステムについての概要
7日目の内容
7日目は以下の内容を学びます。
- プロセスとジョブ(psコマンドでのプロセスの確認、killコマンドでのプロセスの停止など)
- ネットワークの利用(/etc/hosts、/etc/hostnameなどの概要)
- システムの管理(var/log/messagesを確認してログを見る、whoコマンドを使ってログインユーザーを確認する)
実際にLinuxを使ってみるのがおすすめ
本の1日目にも記載がありますが、実際にLinuxの操作をしてみるのは重要です。当サイトでも以下の記事でLinuxを実際に使う方法をまとめています。
企業で一般的に使われるOSはRed Hat Enterprise Linux
一般的にサーバーの構築・運用というと、RHEL(レル)と呼ばれるディストリビューションが使用されます。Red Hat Enterprise Linuxの頭文字で、Red Hat社が提供しています。
Red Hat Enterprise Linuxも個人で無償で使える
RHELもCentOS同様個人で無償で使うことが可能です。
LPIC・LinuCは実務で使うLinuxに関連する内容だが、Red Hat Enterprise Linuxの資格はRed Hat Enterprise Linuxを使えることを証明する資格
