AS間の接続をするルーティングプロトコル、BGPの概要をまとめました。
BGPとは
BGPはBorder Gateway Protocol(ボーダーゲートウェイプロトコル)の頭文字です。
BGPはネットワークのルーティングプロトコルの一つです。AS間同士を接続するEGPに分類されます。
ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)は、独立したルーティング ポリシーを持つルーティング ドメイン(自律システム)の間に、ループのないルーティングを提供するように設計されたドメイン間ルーティング プロトコルです。
BGPには外部BGPと内部BGPがあります。
eBGP と iBGP
複数の BGP スピーカを含む AS は、他の AS の中継サービスとして機能できます。このセクションの次の図に示すように、AS200はAS100およびAS300の中継ASです。外部 AS に情報を送信するには、ネットワークの到達可能性が確保されている必要があります。到達可能性を確保するために必要な処理は次のとおりです。
AS 内のルータ間の内部 BGP(iBGP)ピアリング
AS 内で動作している IGP への BGP 情報の再配布
2 つの異なる AS に属するルータ間で動作する BGP は、外部 BGP(eBGP)と呼ばれます。BGP が同じ AS 内のルータ間で動作している場合は、iBGP と呼ばれます。

AS(自律システム、Autonomous System)とは
BGPを理解するために、AS(自律システム、Autonomous System)の理解が必要です。
以下はCloud Flareに掲載されている画像です。

ASは、特定のIPアドレスのセットを制御している概念です。言い換えると、インターネット上で使える世界中のIPアドレスを上記の図のように部分部分でひとまとめにしている概念のことです。
すべての郵便局がその町内のすべての住所(アドレス)に郵便物を配達するのと同じように、すべてのASが特定のIPアドレスのセットを制御します。
BGPはASを接続するためのルーティングプロトコル
AS間の接続を今回の記事で紹介しているBGP(ルーティンプロトコル)で接続します。
「Autonomous System」の略で、「自律システム」とも呼ばれます。 ASは、 統一された運用ポリシーによって管理されたネットワークの集まりを意味し、 BGPというプロトコルにより接続される単位となります。 AS間で経路情報の交換を行うことにより、 インターネット上での効率的な経路制御を実現します。
eBGP(外部BGP、External BGP)
eBGPは外部BGPともいい、異なるAS間での接続をするのに使用するBGPのことを指します。
同じAS間でのピアをiBGP(内部BGP)ピアと呼び、異なるAS間でのピアをeBGP(外部BGP)ピアと呼びます。
iBGP(内部BGP、Internal BGP)
iBGPは内部BGPともいい、同じAS間での接続をするのに使用するBGPのことを指します。
同じAS間でのピアをiBGP(内部BGP)ピアと呼び、異なるAS間でのピアをeBGP(外部BGP)ピアと呼びます。
参考資料
本記事を作成するのに参考にした資料を掲載します。


