LinuCレベル2 202試験の合格体験をまとめました。
LinuCレベル2 202はLinuCの中で最難関だといわれるが実際難しい

筆者はLinuCレベル1から3まですべてに合格していますが、LinuCレベル2 202は全試験の中で最も難易度が高いと感じました。
その理由を紹介します。
問われる技術が具体的で範囲が広い
LinuCレベル2 202は具体的な技術の名称と、その技術がどのような技術で設計や構築の現場で何をする必要があるのかを問われる資格です。また出題される問題も、すべて選択問題ということはなく、一部はキーボードで入力を求められる問題が出題されます。
広く深い知識が求められる
LinuCレベル2 202は試験の性質上かなり広い範囲の知識が求められます。
DHCPサーバーの設計構築や、メールサーバーの設計構築、アプリケーションサーバーの設計と構築など、かなりの範囲の技術的な理解がなければ取得することができない資格になっています。

201がざっくりとした設計構築の概要に対して202が具体的な設計構築作業の試験
LinuCレベル2 201は、ざっくりとした設計・構築作業の概要に関する試験内容であるのに対して、LinuCレベル2 202は具体的な設計・構築作業に関する技術を問う試験になっています。
LinuCレベル2 202に合格した達成感
LinuCレベル2 202に合格したとき、すでにLinuCレベル2 201にも合格していたので、LinuCレベル2認定を取得することができました。

Linuxの設計・構築に関する技術力が身につく
LinuCレベル2 202は特に設計と構築作業に関する具体的な技術を問われます。様々な教材を参考にして、かつ実際にRHELを操作することで技術的理解を深めてやっと合格できるレベルの試験になっていたため、LinuCレベル2 202に合格したことで、設計構築に関する高い技術力が身に付いたと感じました。
特に、LinuC公式サイトに掲載されている例題とその解説の内容を熟読したことも、合格に影響したかなあと思っています。技術に関する理解が深まりました。

Ping-tの使用
Ping-tを学習に使用しました。1つの問題に対して1つ(もしくは複数選択)の回答をしていく形で学習できるので、とりあえずわからないところは問題と答えを暗記する形で学習を進めていきました。
小豆本・白本を読み込む
合わせて、小豆本と白本をAmazonで購入したので、その2冊をしっかりと読み込んでいきました。
特に白本はわかりやすく技術的な解説がされていたので、スコアのアップにつながったかと思っています。
LinuCの例題と解説すべてに目を通す
以下LinuC公式サイトに掲載されているLinuCレベル2 202試験のサンプル問題とその解説の内容を熟読して、技術に関する理解を深めておきました。

ここに書かれているサンプルの問題と解答はかなり技術的な理解の助けになり、解説に書かれているリンク先の公式ドキュメント等にも目を通しています。
不明点をGoogleで検索して調べる

ここまでやって、かつ、勉強している間に分からなかったことは逐一Googleで検索して技術的な理解を深めました。
Googleの検索エンジンはSEOといって、検索エンジンに最適なコンテンツを届けるためにユーザーが充実したコンテンツをインターネット上で無償で公開しているので、不明点をGoogleで調べるのはかなり効果的です。
例えば高可用性といった単語の理解
テキストの解説や問題文には高可用性について詳しいことが書いてあるため、それを読むだけでも十分理解はできますが、自分でも誰かに説明できるようにGoogleで検索して理解を深めておきました。
高可用性 (HA) とは、 IT システムにほぼ常時アクセスできるようにし、ダウンタイムをゼロまたは最小限に抑える機能です。2 つの概念を組み合わせて、IT システムがその運用パフォーマンスレベルを満たしているかどうかを判別します。

Linuxを実際に操作してみる
以下の記事でLinuxを自分のパソコンで実際に操作する方法をまとめています。以下の記事でまとめたように、実際にパソコンでLinuxを操作してみました。
その後LinuCレベル3 300にも合格した

LinuCレベル2 202に合格して、LinuCレベル2認定を取得した後、LinuCレベル3 300の取得にも挑みました。
無事LinuCレベル3 300にも合格することができました。
LinuCレベル3 300とLinuCレベル2(201、202)は範囲がかぶっているように思う
LinuCレベル3 300とLinuCレベル2には、いくつか類似した出題範囲が設定されていると認識しています。
実際のところレベル3はLinuCレベル2を更新するという目的で受験する人もいるはずなので、出題範囲がある程度かぶっているのかもしれません。
LinuCレベル3合格者から見たLinuCレベル2 202の難易度
LinuCレベル2を取得するためには、LinuCレベル1(101、102)とLinuCレベル2(201、202)に合格する必要があります。4つ試験を受けなければLinuCレベル2は取得できないわけですが、LinuCレベル3も含めて考えても、LinuCレベル2 202はLinuCレベル2取得時に一番最後に受けることになる人が多い試験でかつ、実際受けてきたLinuCの試験の中でも最も難易度が高い試験だと感じました。
LinuCレベル3 300はLinuCレベル2と出題範囲がかぶるから易しく感じる
LinuCレベル3の公式サイトには以下のようにプロフェッショナルな資格との紹介がありますが、実際には、LinuCレベル2と出題範囲がかぶっているため、難易度はLinuCレベル2 202を始めて受験するときが一番難易度が高いと感じました。
Linux、Windows、UNIX、Sambaなどの混在環境・運用の実践的なスキルを証明するならこの資格!
LinuCレベル3は、「エンタープライズレベルでの仕事ができる技術者」を認定する資格試験です。LinuCレベル3 300 Mixed Environmentでは、以下のような、Linuxを使ってエンタープライズレベルの大規模システム構築やコンサルティングができる、最高技術レベルのLinuxプロフェッショナルの能力を確認できます。Linux、Windows、UNIXの混在環境でのシステムインテグレーションやトラブルシューティングができる。
冗長構成でLDAP、OpenLDAP、Sambaを使ったシステムや認証サーバーを構築できる。
LinuCレベル3 300 Mixed Environmentに認定された方は、上記項目のような、Linux、Windows、Unixなどによる混在環境のシステム設計や構築ができ、複数のシステムを認証統合できるエンジニアとして評価されます。

まとめ
LinuCレベル2認定を受けるには、この202試験を突破しなければなりません。202の難易度はLinuCの中で最も難易度が高いといっても過言ではないくらいの難易度でした。
LinuCレベル2を取得していれば、Linuxの設計構築作業で実力を発揮することができることをアピールできます。設計構築作業を担当したい人は積極的に取得することをお勧めします。