デーモンの概要をまとめて紹介します。
デーモン(Daemon)とは
デーモンを一言でまとめると、常駐プログラムです。常に待機していてコマンドの実行等に応じて動作するプログラムがデーモンです。
デーモンの英語のつづりは「Daemon」です。DとEの間に「a」が入ります。ダエモンのという書き方で間違っていません。あえて明示的にダエモンと呼ばれたりします。
デーモン(Daemon)という名前の由来
デーモン(daemon)はギリシャ神話に登場する、神々が煩(わずら)わされたくないと考えた雑事を処理した存在のことです。
デーモンはLinuxの参考とされたUnixの開発者によって名づけられ、Linuxでもデーモンという名称が引き継がれて使われています。
WindowsのサービスがLinuxのデーモン(Daemon)に該当する
Windowsでは、「サービス」がLinuxのデーモンに該当します。
Windowsのサービスは、UNIXのデーモンに似ています。
BSDデーモン

この記事のアイキャッチ画像に設定した赤いデーモンはBSDデーモンのロゴです。
BSDデーモン(英: BSD Daemon)は、BSDオペレーティングシステムのマスコットである。BSD関連書籍やBSDの関連サイト、BSDのスクリーンセーバーなどで見受けられる。公式な名前は無く、愛称はBSDデーモン君、デーモン君、ビースティ君(英: Beastie)。

BSDデーモンは、FreeBSDのデーモンです。機能や役割はLinuxのデーモンと変わりありません。
このページの多くで見かける小さな赤いやつは、BSDデーモンです。UNIX®システムにおいて、デーモンとはバックグラウンドで動作し、人間の介入なしに様々なタスクを実行するプロセスです。一般的に、デーモンは「デーモン(demon)」の古い形です。『Unixシステム管理ハンドブック』の中で、Evi Nemethはデーモンについて次のように述べています。
多くの人が「デーモン」という言葉を「悪魔」という言葉と同一視し、UNIX®と冥界の間に何らかの悪魔的なつながりがあるかのように考えがちです。これは甚だしい誤解です。「デーモン」は実際には「悪魔」のずっと古い形です。デーモンは善悪に偏るものではなく、むしろ人の性格や人格を定義するのに役立ちます。古代ギリシャ人の「パーソナルデーモン」という概念は、現代の「守護天使」の概念に似ています。「エウダイモニア」とは、親切な精霊に助けられたり守られたりする状態です。一般的に、UNIX®システムはデーモンと悪魔の両方に侵されているようです。(p403)

FreeBSDはUnixライクであるがLinuxではない
FreeBSDは、カーネルにLinuxを使用していないため、Linuxのディストリビューションではありません。Red Hat Enterprise LinuxやUbuntuなどのOSが「Linuxの」ディストリビューションと呼ばれるのは、カーネルにLinuxを使用しているためです。