翔泳社が発行している、CCNAの対策本のレビューと記載内容をまとめて紹介します。

当書籍に取り組み組む前に以下の1週間でCCNAについて理解できる本を読破しておくことをお勧めします。
本書の目次
今回の記事で紹介する書籍の目次は以下の構成になっています。
第1章 ネットワークの基礎
1.1 ネットワークの基本とTCP/IPの概要
1.2 イーサネットLANの基礎
1.3 IPv4アドレッシングの基礎
1.4 TCPとUDP第2章 Ciscoルータの初期設定
2.1 Ciscoルータへのアクセス方法
2.2 Ciscoルータの操作の基本
2.3 Ciscoルータの基本設定第3章 ルータの機能とルーティング
3.1 ルータの基本設定と確認
3.2 ルーティングの基本
3.3 スタティックルーティング
3.4 ダイナミックルーティング第4章 OSPF
4.1 OSPFの概要
4.2 OSPFの設定と確認
4.3 OSPFのトラブルシューティング第5章 ACL
5.1 IPv4の標準ACL
5.2 IPv4の拡張ACL
5.3 ACLのトラブルシューティング第6章 NAT・DHCP・DNS
6.1 NAT
6.2 DHCP
6.3 DNS第7章 Catalystスイッチの基本設定とVLAN
7.1 Catalystスイッチの構造と基本設定
7.2 VLANの概要
7.3 VLANの設定と確認
7.4 VLAN のトラブルシューティング第8章 STP
8.1 STPの概要
8.2 STPに関連する機能
8.3 STPに関する設定と確認第9章 EtherChannel
9.1 EtherChannelの概要
9.2 EtherChannelの設定第10章 IPv6
10.1 IPv6の概要
10.2 IPv6アドレスの設定と確認第11章 その他のインフラストラクチャサービスと運用
11.1 HSRP
11.2 HSRPの設定
11.3 QoS
11.4 SNMP第12章 デバイスの管理
12.1 システムログの管理
12.2 NTPによる時刻の管理
12.3 CDP・LLDPによる隣接機器の検出
12.4 IOSの管理とその他の管理機能第13章 ネットワークアーキテクチャ
13.1 LANの設計モデル
13.2 WANの基礎
13.3 VPN
13.4 クラウドコンピューティング第14章 セキュリティ機能
14.1 セキュリティの基礎知識
14.2 ネットワークデバイスの保護
14.3 スイッチのセキュリティ機能
14.4 AAA第15章 ワイヤレスLAN
15.1 ワイヤレスLANの基礎
15.2 ワイヤレスLANアーキテクチャ
15.3 ワイヤレスLANのセキュリティ
15.4 ワイヤレスLANの構築第16章 ネットワークの自動化とプログラマビリティ
16.1 SDNの概要と実装
16.2 CiscoのSDNソリューション
16.3 ネットワークの自動化第17章 模擬試験
解答・解説

目次の順に技術の説明を行います。
第1章 ネットワークの基礎
ネットワークとは、パソコンやネットワーク機器がケーブルなどで接続されて相互に通信できる状態になっているものを指します。
1.1 ネットワークの基本とTCP/IPの概要
ネットワークの基礎とTCP/IPの概要をこの章では解説しています。
ネットワークの種類
ネットワークの種類として、LANとWANがあります。
インターネットの概要
インターネットはネットワークの技術を使用して地球規模でつながっているネットワークのことです。インターネットを利用するにはISP(Internet Service Provider)と契約してインターネットを利用します。
ネットワークトポロジ
ネットワークに機器を接続する際に、機器をどのような形態で接続しているのかを決めているのがネットワークトポロジと呼ばれる概念です。
通信の方式
通信を行う際に宛先をどのように指定するかによってユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストのいずれかの通信方式に呼び方が分かれます。
プロトコルの概要
コンピュータでの通信のやり取りの規定を定めたものが通信プロトコルです。
OSI参照モデルの概要
ISO(国際標準化機構)が定めているOSI参照モデルについて解説されています。
1.2 イーサネットLANの基礎
イーサネットLANの基礎についてこの章では解説されています。
LANケーブルの種類
LANケーブルには以下の表のとおり種類があります。
| ケーブルの種類 | 説明 |
| 同軸ケーブル | テレビのアンテナとの接続にも使用されるケーブル。 |
| ツイストペアケーブル(銅線) | 銅線を2本ずつペアにしたケーブル。2対4線式、4対8線式などがあり、シールド付きのものはSTP、シールドなしのものはUTPと呼ばれる。 |
| 光ファイバケーブル | コアという芯をクラッドが同心円状に覆う構造になっている光通信に使用するケーブル。 |
1.3 IPv4アドレッシングの基礎
機器にIPアドレスを割り当てることをIPアドレッシングといいます。この章ではIPアドレッシングやIPアドレスの詳細について解説しています。
1.4 TCPとUDP
OSI参照モデルの第4層(トランスポート層)ではTCPとUDPを識別しています。
第2章 Ciscoルータの初期設定
Ciscoのルータへのアクセス方法、初期設定についてまとめた章です。
2.1 Ciscoルータへのアクセス方法
Cisco製のルータに初期設定を行うには、まずはCiscoのルータにアクセスする必要があります。
Ciscoのルータには以下のいずれかの方法でアクセスします。
| アクセス方法 | 説明 |
| コンソール接続 | ケーブルで接続してアクセスする方法 |
| VTY接続 | TelnetやSSHなどで遠隔操作する方法 |
| AUX接続 | 電話回線を利用してAUXポートとモデムを使用して接続する方法 |
2.2 Ciscoルータの操作の基本
Ciscoルータの基本操作について解説しています。
Cisco IOSの概要
Ciscoのルータやスイッチには、Cisco IOS(アイオーエス、Internetwork Operation System)がインストールされています。Ciscoのルータの操作を理解するにはCisco IOSの使い方を理解する必要があります。
2.3 Ciscoルータの基本設定
Ciscoルータの基本設定について解説します。
第3章 ルータの機能とルーティング
異なるネットワークを接続するのに使用するのがルータと呼ばれるネットワーク機器です。第3章では、ルータの機能とルーティング技術についての詳細を解説します。
3.1 ルータの基本設定と確認
ルータの基本設定を行います。
IPアドレスの設定
以下の流れでルータにIPアドレスを設定します。
- 設定対象のインターフェイスのインターフェイスコンフィギュレーションモードにルータを移行する
- IPアドレスを設定する
- インターフェイスを有効化する
シリアルインターフェイスの設定
CiscoのルータにはEthernet以外にSerialと呼ばれるインターフェイスが存在します。シリアルインターフェイスは主にWAN接続で使用します。
インターフェイスの通信モードと通信速度の設定
duplexコマンドを使用して通信モードのオートネゴシエーション機能の有効化と無効化を行います。
speedコマンドを使用して通信速度のオートネゴシエーション機能の有効化と無効化を設定します。
接続性の確認
pingコマンド・tracerouteコマンドを実行して、対象の機器との通信状況を確認します。
3.2 ルーティングの基本
ルーティングの動作、ルーティング設定の状態等についての解説を行っています。
ルーティングテーブルの確認
ルーティングテーブルは、ルータがルーティングの際に参照する、パケットの転送先に関する情報です。
ルーティングテーブルを確認するには特権EXECモードでshow ip routeコマンドを実行します。
# show ip route
3.3 スタティックルーティング
スタティックルーティングは、Ciscoの機器の管理者がルート情報を手動で設定する方法のことです。
3.4 ダイナミックルーティング
ダイナミックルーティングは、「ルータ同士がルーティングテーブルの作成に必要なやり取りを自動で行う」ルーティングのことです。スタティックルーティングと異なり、管理者がルーティングを設定するわけではありません。
第4章 OSPF
ルーティングプロトコル、「OSPF」についての詳細を解説します。
4.1 OSPFの概要
OSPFはOpen Shortest Path Fast の頭文字で、日本語で「最も短い経路を最初に開く」といった意味になります。
主に大規模ネットワークで使用されるプロトコルです。
4.2 OSPFの設定と確認
4.3 OSPFのトラブルシューティング
第5章 ACL
ACLはAccess Control Listの頭文字で、ルータに対して通信を許可している通信だけ転送を許可するといった通信の制御ができる概念のことです。
5.1 IPv4の標準ACL
5.2 IPv4の拡張ACL
5.3 ACLのトラブルシューティング
第6章 NAT・DHCP・DNS
この章では、以下の技術に関する解説を行っています。
- NAT
- DHCP
- DNS
6.1 NAT
NATはNetwork Address Translationの頭文字で、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換してインターネット側に転送する技術のことです。
6.2 DHCP
DHCPは、ネットワークへの接続で必要になるIPアドレスやサブネットマスクなどの情報を自動で割り当てるためのプロトコルです。
6.3 DNS
DNSはDomain Name Systemの頭文字で、ドメイン名とIPアドレスの対応情報を管理するシステムのことです。
第7章 Catalystスイッチの基本設定とVLAN
Catalystスイッチは、Cisco社が提供しているイーサネットスイッチ製品群のシリーズ名のことです。
7.1 Catalystスイッチの構造と基本設定
7.2 VLANの概要
7.3 VLANの設定と確認
7.4 VLAN のトラブルシューティング
第8章 STP
STPに関する章です。
STPはSpanning Tree Protocolの頭文字です。
8.1 STPの概要
8.2 STPに関連する機能
8.3 STPに関する設定と確認
第9章 EtherChannel
EtherChannelについて解説している章です。EtherChannelは「リンクアグリゲーション」とも呼ばれる技術です。
9.1 EtherChannelの概要
EtherChannelは、複数の物理リンクを1本の論理リンクとみなすことで帯域幅を増やせる技術です。
9.2 EtherChannelの設定
第10章 IPv6
IPv6はIPv4を改良したIPアドレスです。
10.1 IPv6の概要
IPv4アドレスは、2の32乗の43億個しか使用できないため、使用できるIPv4アドレスは枯渇してしまうことが懸念されました。その懸念を解消するために開発されたのがIPv6という概念です。
IPv6アドレスは設定できる数がIPv4より多い
IPv6アドレスは2の128個、約340カン個設定することができます。
10.2 IPv6アドレスの設定と確認
第11章 その他のインフラストラクチャサービスと運用
第11章では以下の概念について解説されています。
- HSRP
- QoS
- SNMP
11.1 HSRP
HSRPはHot Standby Router Protocolの頭文字です。
HSRPはルータの冗長化を行うためのプロトコルです。
11.2 HSRPの設定
11.3 QoS
QoSはQuality of Serviceのことで、ネットワークを介して提供しているサービスの品質を保つための技術です。
11.4 SNMP
SNMPはSimple Network Management Protocolの頭文字で、ネットワーク上の機器の状態を監視するために使用するプロトコルです。
第12章 デバイスの管理
第12章では、以下の技術について取り扱います。
- システムログの管理
- NTPによる時刻同期
- CDP、LLDP
- IOSの管理
12.1 システムログの管理
Ciscoの機器のログの管理について解説されています。
12.2 NTPによる時刻の管理
Ciscoの機器の時刻同期に関する技術について解説しています。
12.3 CDP・LLDPによる隣接機器の検出
隣接している機器の情報を取得するためにCDP、LLDPといった技術を使用します。
12.4 IOSの管理とその他の管理機能
Ciscoの機器にインストールされているIOSの管理について解説されています。
第13章 ネットワークアーキテクチャ
第13章ではネットワークのアーキテクチャ(構造)について解説しています。


