RHEL9ルーティングを追加・永続化させる方法まとめ

Red Hat Enterprise Linux 9でネットワークのルーティングを追加・永続化させる方法をまとめました。

※RHEL9のルーティング設定に関してはRedHat公式サイトを参照ください。

第26章 静的ルートの設定 | Red Hat Product Documentation
第26章 静的ルートの設定 | Red Hat Documentation

現在設定されているルーティングの確認

RHEL9では以下のコマンドで現在のルーティングを確認できます。

  • ip route
  • netstat -nr

ルーティングの追加コマンド

下記コマンドでRHEL9へネットワークルーティング設定を追加します。

route -add -net 172.16.0.0/24 gw 172.16.254.254
route -add -host 172.16.0.0/24 gw 172.16.254.254

ルーティング設定の削除

route -del 172.16.0.0/24 gw 172.16.254.254

ルーティングの永続化

RHEL9でルーティングの永続化を設定するには以下の操作を行います。この設定は再起動したり、設定が読み込まれるまで反映されません。

vi /etc/NetworkManager/system-connections/ens000.nmconnection

※まずは下記コマンドでネットワークの設定ファイルが存在していることを確認してから行います。

ls /etc/NetworkManager/system-connections/

ルーティング設定を反映する

NetworkManagerの再起動を行うことによってルーティング設定を反映することができます。OSの再起動を行った際にもNetworkManagerは再起動します。

# systemctl restart NetworkManager

NetworkManagerを再起動しても変更されない場合は以下を実施。

# nmcli con down <interface名>
# nmcli con up <interface名>

ネットワークデバイス名

ネットワークデバイス名は以下のコマンドで確認します。

nmcli d

オンボードデバイス
eno1, eno2

PCIExpress
ens1, ens2

ハードウェアその他
ens2s1, ens2s2

MAC
enx78e3298a2c2

従来
eth0, eth1

コネクション名

コネクション名については以下のコマンドで確認します。

nmcli c

ルーティングの永続化についてRHEL8との違い

RHEL8までは/etc/sysconfig/network-scripts/にif-cfg形式でネットワークのルーティングについての情報が記載されていました。RHEL9ではそれらの機能は使えなくなり、設定の保存場所が/etc/NetworkManager/system-connections/へ変更されました。

RHEL8までのルーティング永続化情報の保存先
/etc/sysconfig/network-scripts/

RHEL9のルーティング永続化情報の保存先
/etc/NetworkManager/system-connections/

RHEL8でのルーティング設定の追加方法は以下の記事でまとめています。

まとめ

RHEL8と9ではルーティングの設定を永続化させる方法が異なるため注意します。

タイトルとURLをコピーしました