Apache HTTP ServerやApache Tomcatなどを提供している、Apache ソフトウェア財団の概要をまとめました。
Apache(組織名)の概要
一般にApacheという単語はApache HTTP Serverのことを指します。本記事では、Apache HTTP Serverのことを指してApacheと呼ぶのではなく、Apache ソフトウェア財団(ASF)のことをApacheとして呼びます。
WikipediaではApache ソフトウェア財団(ASF)について以下のように説明があります。
Apacheソフトウェア財団(アパッチ ソフトウェアざいだん、英: Apache Software Foundation;以下ASF)は、オープンソースのソフトウェアプロジェクトを支援する団体であり、アメリカ合衆国で登録された非営利団体である。当初はWebサーバソフトウェアであるApache HTTP Server (Apache httpd) の開発のために発足したが、現在は多くのプロジェクトを抱え、ソフトウェアブランドとしてのApacheを保持している。名実ともに世界で成功しているオープンソースソフトウェア・コミュニティの一つである。
Apacheは、オープンソースのソフトウェアを支援するアメリカ合衆国の非営利団体、というのが一言での説明になります。
Apacheという単語の由来
Apache(アパッチ)という単語の由来について、ASF公式サイトでは以下のように記述があります。
ASF の共同設立者である Brian Behlendorf が、このサーバーに「Apache」という名前を初めて使用しました。「Apache」という名前を使用することで、自分たちを「Apache」と呼ぶ人々や部族への感謝の気持ちが表されます。Apache HTTP サーバーが NCSA サーバーに適用されたパッチから成長するにつれ、コミュニティのメンバーの間でこの名前のしゃれが急速に広まり、「Apache」は実際には「「パッチだらけの」サーバー」の略だという噂が広まりました。時が経つにつれ、「パッチだらけのサーバー」という話の人気が高まり、噂は伝説となり、伝説は伝説となりました(Google での翻訳)
ASF co-founder Brian Behlendorf first used the name “Apache” for the server. The use of the name “Apache” shows appreciation for the people and tribes who refer to themselves as “Apache.” As the Apache HTTP Server grew from patches applied to the NCSA Server, a pun on the name quickly spread amongst members of the community, with the rumor being that “Apache” actually stood for “a ‘patchy’ server.”. As time passed, the popularity of the “A Patchy Server” story grew: rumor became lore, and lore became legend.
要約すると、本来Apacheという単語はアメリカの部族に由来しているとのことですが、「パッチだらけのサーバーの略語」だという噂が広がり、この噂「パッチだらけのサーバーの略語である」というのが今の定説として語られることがある、ということのようです。
以下のページでも次のような記載があります。
Brian Behlendorf は、NCSA の最新バージョンに適用するパッチの収集を開始しました。Apache の初期バージョンは、主に一連のパッチとして提供されています。そのため、当初は「パッチだらけのサーバー」だったため、
Apacheという名前が付けられました。少なくとも、伝説ではそう言われています。(Google での翻訳)Brian Behlendorf started collecting patches to be applied to the last version of NCSA. The initial versions of Apache are available primarily as a series of patches. Hence, initially, the name Apache , as it was “a patchy server”. At least, so the legend goes.
ASFのスポンサー
ASFには多数の企業がスポンサーとなっている。
この記事を執筆している2025年3月時点で、寄付額が年間125,000米ドル、日本円(2025年3月時点で1ドル150円ほど)で18,750,000円(1900万円ほど)の財団スポンサーのプラチナスポンサーとなっている企業を列挙すると以下になる。
- Amazon Web Services
- Facebook(Meta)
- VISA
- Yahoo!
- Microsoft
- HUAWAI
- Pineapple Fund
- Apple
- GEICO

財団スポンサーと対象スポンサーは、ASFそのものに対して寄付を行っているスポンサーと、特定のソフトウェアに対して寄付を行っているスポンサーという点で異なる。
ASFの代表的なソフト
ASFが提供する代表的なソフトは以下。
- Apache HTTP Server
- Apache Tomcat
- 他
以下のApacheのサイトでApacheが提供しているソフトウェアの一覧を確認できます。