【AWS】AWS CAFの概要まとめ

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AWS CAFの概要をまとめました。

AWS CAFとは

AWS CAFはAWS Cloud Adoption Frameworkのことです。CAFを日本語にすると「クラウド導入フレームワーク」などといった意味になります。

AWS CAFは企業や組織がクラウドサービスを導入するためのAWSが用意しているガイダンスです。

AWS クラウド導入フレームワーク (AWS CAF) は、AWS の経験とベストプラクティスを活用して、お客様が AWS の革新的な利用を通じてデジタルトランスフォーメーションを実行し、ビジネス成果の実現を加速するのをサポートします。AWS CAF は、成功するクラウドトランスフォーメーションを支える特定の組織の機能を識別します。これらの機能は、クラウドの対応力向上に役立つベストプラクティスガイダンスを提供します。AWS CAF は、その機能を 6 つのパースペクティブでグループ化しています: ビジネス、人材、ガバナンス、プラットフォーム、セキュリティ、オペレーション。各パースペクティブは、機能的に関連するステークホルダーがクラウドトランスフォーメーションのジャーニーにおいて所有または管理する一連の機能で構成されています。AWS CAF を使用して、トランスフォーメーションの機会を特定して優先順位を付け、クラウドの対応を評価して改善し、トランスフォーメーションのロードマップを反復的に進化させます。

AWS クラウド導入フレームワーク
AWS クラウド導入フレームワークにより、企業が AWS クラウドを効果的に導入するのをサポート

AWS CAFの6つの分野

AWS CAFには以下6つの分野があります。

  • ビジネス
  • 人員
  • ガバナンス
  • プラットフォーム
  • セキュリティ
  • 運用

各6分野の詳細な内容は以下のAWS公式PDFで確認できます。

https://d1.awsstatic.com/whitepapers/ja_JP/aws-cloud-adoption-frameworkja-JP.pdf

クラウドトランスフォーメーションジャーニー

AWS CAFでは、クラウドトランスフォーメーションジャーニーを推奨しています。

AWS CAF では、次の図に示す 4 つの反復的かつ段階的なクラウドトランスフォーメーションフェーズを推奨しています。

クラウドトランスフォーメーションジャーニー

構想フェーズでは、クラウドがビジネスの成果を加速するためにどのように役立つかを示すことに重点を置いています。これは、戦略的なビジネス目標に従って、トランスフォーメーションの 4 つの各分野でトランスフォーメーションの機会を識別し、優先順位を付けることによって行います。トランスフォーメーションの取り組みを主要なステークホルダー (変革に影響を与え、推進できる上級役職者) や測定可能なビジネスの成果と関連付けることで、トランスフォーメーションジャーニーで価値を実現することができます。

連携フェーズでは、AWS CAF の 6 つのパースペクティブの機能のギャップを識別し、組織間の依存関係を特定して、ステークホルダーの懸念や課題を明らかにすることに重点を置いています。これにより、クラウドへの対応を改善するための戦略を策定し、ステークホルダーの連携を確実にして、関連する組織の変革管理活動を促進することができます。

ローンチフェーズでは、本番環境でのパイロットのイニシアチブをとり、段階的にビジネス価値を示すことに重点を置いています。パイロットはインパクトの強いものである必要があり、成功すれば今後の方向性に影響を与えることができます。パイロットから得られた知見は、本番環境に完全にスケールする前にアプローチを調整するために役立ちます。

スケールフェーズでは、本番環境でのパイロットとビジネス価値を必要な規模に拡大して、クラウドへの投資によるビジネス上の利益を実現および持続させることに重点を置いています。

クラウドトランスフォーメーションジャーニー - AWS クラウド導入フレームワークの概要
クラウドジャーニーは組織によって異なります。トランスフォーメーションを成功させるには、目標とする状態を定め、クラウドへの対応を把握し、アジャイル手法を採用してギャップを埋める必要があります。

クラウドトランスフォーメーションジャーニーでは、構想(envision)、調整(Align)、起動(Launch)、スケール(Scale)の順でクラウド環境を構築・実現していきます。上記の引用では「構想」「連携」「ローンチ」「スケール」フェーズになっていますが、これは記事の翻訳によるものです。AWS認定クラウドプラクティショナーでは「構想」「調整」「起動」「スケール」が選択肢として出題されます。

構想
戦略的目標に沿ったトランスフォーメーションの機会を特定し、優先順位をつける。トランスフォーメーションの取り組みを主要なステークホルダーや測定可能なビジネス成果と関連付けることで、トランスフォーメーションのジャーニーを進める中で価値を実証することができます。

調整
機能のギャップと組織間の依存関係を特定する。これにより、クラウドの対応を改善するための戦略を策定し、ステークホルダーの連携を確保し、関連する組織の変更管理活動を促進することができます。

起動
本番でパイロットを実施し、ビジネス価値の向上を実証する。パイロットは非常にインパクトのあるものでなければならず、成功すれば将来の方向性に影響を与えることになります。パイロットから学んだことは、完全な本番にスケーリングする前にアプローチを調整するのに役立ちます。

スケール
パイロットとビジネス価値を希望のスケールに拡大し、クラウド投資に伴うビジネスのメリットを実現し、持続させます。

AWS クラウド導入フレームワーク
AWS クラウド導入フレームワークにより、企業が AWS クラウドを効果的に導入するのをサポート

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