以下の有料のCCNA対策コースで掲載しているCCNAの問題11 から問題20までの解説をまとめました。
問題11から問題20
問題11から20までの解説を紹介します。
Q11. インターフェイス上で IPv6 を設定する場合、どの 2 つの IPv6 マルチキャスト グルー プが参加しますか? (2つ選んでください)
A. 2000::/3
B. 2002::5
C. FC00 ::/7
D. FF02 ::1
E. FF02 ::2
正解:D、E
Q11の解説:
今回の例では、FF02から始まっているIPv6アドレスがIPv6マルチキャストアドレスです。
02 になっているため、2はリンクローカル宛にスコープされているIPv6マルチキャストアドレスです。
図からわかるように、2進数で“11111111”、16進数でff00::/8で始まるアドレスがIPv6のマルチキャストアドレスです。
上記引用を言い換えると、「FFxx:xxxx:xxxx:xxxx::/… = マルチキャスト」ということになります。
Q.12 図を参照してください。左側のネットワーク パラメータを右側の正しい値にドラッグ アンド ドロップしてください。

正解:
デフォルトゲートウェイ → 192.168.1.193
ホストIPアドレス → 192.168.1.200
NIC MACアドレス → 00:0C:22:83:79:A3
NIC ベンダーOUI → 00:0C:22
サブネットマスク → 255.255.255.192
Q.12の解説:
解答の通りです。
Q.13 宛先 MAC アドレスが不明なフレームを受信した場合のレイヤー 2 スイッチのデフォル トの動作は何ですか?
A. レイヤ 2 スイッチはパケットを転送し、宛先 MAC アドレスをその MAC アドレス テーブルに追加します。
B. レイヤ 2 スイッチは、宛先 MAC アドレス学習のためにパケットのコピーを CPU に送信します。
C. レイヤ 2 スイッチは、指定された VLAN の受信ポートを除くすべてのポートにパケットをフラッディングします。
D. レイヤ 2 スイッチは受信したフレームをドロップします。
正解:C
Q13の解説:
L2スイッチは、宛先MACアドレスが不明なフレームを受信すると、「フラッディング」と呼ばれる処理を実行します。詳細な説明をCisco公式サイトから引用して紹介します。
宛先 MAC アドレスが CAM テーブルにない(アドレスが不明)場合スイッチは、受信したフレームと同じ VLAN 内の他のすべてのポートにフレームを送信します。これは、フラッディングと呼ばれます。フレームを受信したポートと同じポートにはフレームをフラッディングしません。
Q.14 エンジニアは 2 つのルート間に /30 サブネットを構成する必要があります。この基準を満たす使用可能な IP アドレスとサブネット マスクの組み合わせはどれですか?
A. XX-AXXX:XXXXX IP アドレス 10.2.1.3 サブネットマスク 255.255.255.252 へのインターフェイス e0/0 の説明
B. XX-AXXX:XXXXX IP アドレス 192.168.1.1 サブネットマスク 255.255.255.248 へのインターフェイス e0/0 の説明
C. XX-AXXX:XXXXX IP アドレス 172.16.1.4 サブネットマスク 255.255.255.248 へのインターフェイス e0/0 の説明
D. XX-AXXX:XXXXX IP アドレス 209.165.201.2 サブネットマスク 255.255.255.252 へのインターフェイス e0/0 の説明
正解:D
Q.14の解説:
サブネットマスク 255.255.255.252は、プレフィックス長/30、サブネットマスク 255.255.255.248はプレフィックス長/29になります。
そのため、選択肢BCは除外され、AもしくはDに選択肢がしぼられます。
/30の場合、ホスト部に設定できるIPアドレスは、0もしくは1,2,3の4通りのみです。
このうち、ホスト部のIPアドレスが0の場合はネットワークアドレス、3の場合はブロードキャストアドレスとなるので、/30でIPアドレスとして使えるのは、ホスト部が1もしくは2の場合のみです。
したがって選択肢Aの 「IP アドレス 10.2.1.3」はホスト部が3に設定されていて、これはブロードキャストアドレスであるため正しい回答ではありません。
よってDが答えです。
Q.15 インターネットにアクセスせずにデバイスが通信できるネットワークはどれですか?
A. 172.9.0.0/16
B. 172.28.0.0/16
C. 192.0.0.0 /8
D. 209.165.201.0/24
正解:B
Q15の解説:
本問は、RFC1918で定義されたプライベートIPアドレス帯かどうかを問う問題です。
プライベートIPアドレスとして予約されているIPアドレスは、インターネット接続の際には使用しません。
RFC1918(試験では暗記必須)で定義されているプライベートIPは以下の3通りです。
| クラス | アドレス範囲 |
|---|---|
| A | 10.0.0.0 /8 |
| B | 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 (/12) |
| C | 192.168.0.0 /16 |
今回は、選択肢Bの172.28.0.0/16がクラスBに該当するプライベートIPアドレスなので、答えはBです。
Q.16 受信した構成エラー メッセージを説明しているステートメント はどれですか?

A. プライベート IP アドレス範囲に属します。
B. ルーターは /28 マスクをサポートしていません。
C. ネットワーク IP アドレスです。
D. ブロードキャスト IP アドレスです。
正解:D
/28 サブネットでは、192.168.16.xで設定できるIPアドレスは以下のようになります。今回の例では、192.168.16.143はブロードキャストアドレスになるため、インターフェースに192.168.16.143のIPv4アドレスを設定できない。
| 種別 | アドレス |
|---|---|
| ネットワーク | 192.168.16.128 |
| 使用可能ホスト | 192.168.16.129 ~ 192.168.16.142 |
| ブロードキャスト | 192.168.16.143 |
Q.17 サブネット間の通信を提供するが、インターネット上でルーティングできない IPv6 アド レス タイプはどれですか?
A. link-local
B. unique local
C. multicast
D. global unicast
正解:B
Q.17の解説:
ユニークローカルアドレスは、IPv4でいうところのプライベートIPアドレスです。ユニークローカルアドレスは、サブネット間の通信が可能で、インターネット上ではルーティング不可という特徴があります。
Q.18 パケットを単一のアドレスではなくグループ アドレスに送信する IPv6 アドレス ブロッ クはどれですか?
A. 2000::/3
B. FC00 ::/7
C. FE80 ::/10
D. FF00 ::/8
正解:D
Q.18の解説:
1対多通信(グループ宛)の通信を可能にする、マルチキャストアドレスを選択します。今回の例では、選択肢Dがマルチキャストアドレスです。マルチキャストアドレスはIPv4アドレスでのブロードキャストアドレスに相当します。IPv6ではブロードキャストアドレスは存在せず、マルチキャストアドレスが代わりに使用されます。
選択肢Aはグローバルユニキャスト アドレス、選択肢Bはユニークローカル アドレス、選択肢Cはリンクローカル アドレスです。
Q.19 イーサネット インターフェイスでレイト コリジョンが増加する原因となる 2 つの理由 は何ですか? (2つ選んでください)
A. キャリアセンス多重アクセス/衝突検出が使用される場合
B. 接続の片側が半二重に設定されている場合
C. 送信デバイスがフレームを再度送信する前に 15 秒待機する場合
D. フレームの 32 バイト目が送信された後に衝突が発生した場合
E. ケーブル長の制限を超えた場合
正解:B、E
Q.19の解説:
選択肢Bは以下の特徴があります。
- デュプレックスミスマッチ(片側全二重、片側半二重)
- 半二重側が衝突を検出
- しかも衝突が遅れて検出されやすい
選択肢Eは以下の特徴があります。
- 信号の往復遅延が増加
- 衝突検出が遅れる
- 結果、64バイト超えで衝突を検出
これらの特徴は問題文の「イーサネット インターフェイスでレイト コリジョンが増加する原因」になります。
Q.20 Cisco ワイヤレス LAN コントローラを使用する利点は何ですか?
A. 各アクセス ポイントを個別に設定する必要がなくなります。
B. AP の集中管理には、より複雑な構成が必要です。
C. 固有の SSID は同じ認証方法を使用できません。
D. 自律型の軽量 AP をサポートします。
正解:A
Q.20の解説:
Cisco ワイヤレス LAN コントローラ(WLC)を使用すると、集中的にアクセスポイントの管理ができます。したがって解答はAです。
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