DHCPとは、Dynamic Host Configuration Protocol(ダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル)の頭文字で直訳してわかりやすく表現すると、「自動的にホストの設定を取得する処理」のことを指します。
DHCPの概要
DHCPのポート番号は67(サーバ)と 68(クライアント)です。アプリケーション層で動作します。
Dynamic Host Configuration Protocol - Wikipedia
DHCPの役割・機能
DHCPを簡単に説明すると、自動的にパソコン・サーバー等にIPアドレスを設定してネットワークに接続することができるようにする処理です。
DHCPのデメリット
DHCPを使用するデメリットは以下です。
- 一度IPアドレスが設定されても再度別のIPアドレスに設定されることがある
- DHCPサーバー機能のある機器に接続する必要がある
DHCPv6
DHCPv6は、IPv6に対応したDHCPのプロトコルです。単にDHCPというとIPv4に対応したDHCPを指し、DHCPv6と記載があればIPv6に対応したDHCPを指します。
DHCPv6 - Wikipedia
WindowsでDHCPをオフにする
以下の手順でWindowsのDHCPをオフにします。
- IPアドレスをWindows(Windows Server / Home / Pro)に設定する
- DHCPサービスを停止し、スタートアップの種類を「手動もしくは無効」に変更する
LinuxでDHCPをオフにする
以下の手順でLinuxのDHCPをオフにします。
RHEL9
/etc/NetworkManager/system-connections/<NWインターフェース名>.nmconnectionファイルに対して以下の操作を実施します。
- [ipv4]にaddress1=192.168.10.1/24,192.168.10.254のようにIPv4アドレスとゲートウェイアドレスを記載する
- [ipv4]にmethod=manualと記載する
- systemctl restart NetworkManager.service コマンドでNetworkManagerを再起動する