IPアドレスとは、Internet Protocol Addressのことで、ネットワーク上の機器に割り当てられた番号のことを指します。
例:172.20.11.1
IPアドレスとは
IPアドレスとは、Internet Protocol アドレスのことで、インターネットで通信するための住所情報のことを指します。
OSI参照モデルのL3で使われる技術
小難しい話かもしれませんが、OSI参照モデルのL3でIPアドレスが使われます。ネットワークで機器が通信するためのルーティング設定等でIPアドレスが必要になります。
IPv4アドレスとIPv6アドレス
1-10までの数字、つまり10進数で3桁の数字を4つ組み合わせたのがIPv4アドレスです。第1オクテットから第4オクテットまでドットで区切り、それを一意のIPアドレスとして使用します。
IPv4アドレスは、数字の組み合わせ上、およそ43億通りしか存在しません。IPv4の規格が考案された当初は今ほどインターネット網が発達しておらず、IPv4アドレスが枯渇することが考えられていませんでしたが、昨今はインターネットの発達に伴い、IPv4アドレスが枯渇しています。
IPv4アドレスに枯渇に伴い、IPv6という技術が開発されました。これにより、IPv4が枯渇してもIPv6で通信をすれば問題ありません。
IPv4アドレスの構成
IPアドレスは以下のように構成されています。
172.16.10.1/24
上記では、「172.16.10」までがネットワーク部で「1」がホスト部にあたります。「172.16.10」までの部分には複数のIPアドレスが同じネットワーク上に存在することができます。ホスト部は特定の1台のコンピュータのためのものです。
この例では、172が第1オクテット、16が第2オクテット、10が第3オクテット、1が第4オクテットです。
オクテットは8組のことを指します。今回の例にあげたIPアドレスを2進数で表記すると以下のようになります。
10101100.00010000.00001010.00000001
第1〜第4オクテットまで、各オクテットは2進数で確認すると8組ずつになっています。そのため、8組を意味するオクテットという単語が使われます。
ネットワークアドレス
第4オクテットが0のIPアドレスをネットワークアドレスと呼びます。
172.16.10.0/24
複数のIPアドレスがネットワークに所属します。以下のサイトでサブネットマスクごとにいくつのIPアドレスが所属するか確認できます。
ネットワークアドレスは、同じ第3オクテット内で第4オクテットに複数のIPアドレスが存在するIPアドレス
以下の例のように、ネットワークアドレスは複数のIPアドレスを含んでいます。ネットワーク内のIPアドレス、という表現をするとわかりやすいかと思います。特定のネットワーク内で使用するIPアドレスの集合体がネットワークアドレスです。

それに対して、後述するホストアドレスは一意のIPアドレスです。ネットワークアドレスと異なり、パソコンやサーバーなどの機器1台に対して割り振られるIPアドレスのことをホストアドレスと呼んでいます。
ホストアドレス
ホストアドレスは、ネットワークアドレスと対照に一意のIPアドレスです。
172.16.10.1/32
サブネットマスクは必ず/32、255.255.255.255(プレフィックス調にすると/32)になります。
ホストアドレスはパソコンやサーバー、ネットワーク機器1台に対するIPアドレス
ホストアドレスは、機器1台に対するIPアドレスです。
CIDRとは
IPv4アドレスには、IPアドレスの範囲がCIDRによって割り当てられます。
Classless Inter-Domain Routing (CIDR) は、インターネット上のデータルーティング効率を向上させる IP アドレス割り当て方法です。インターネットに接続するすべてのマシン、サーバー、およびエンドユーザーデバイスには、IP アドレスと呼ばれる固有の番号が関連付けられています。デバイスは、これらの IP アドレスを使用して相互に検索し、通信します。組織は CIDR を使用して、ネットワークに IP アドレスを柔軟かつ効率的に割り当てます。
DHCPによるIPアドレスの自動割り当て
DHCPを利用して、自動でIPアドレスを割り当てます。
固定IPアドレスの割り当て
ネットワークアドレスに含まれる、一意のホストアドレスをサーバーやネットワーク機器などの機器に設定して割り当てることができます。
IPアドレスと名前解決
任意の文字列とIPアドレスを紐づけて設定することを名前解決といいます。IPアドレスを名前解決させる方法等についての詳細は以下の記事でまとめています。