趣味や業務で自分たちの目の届く範囲でサーバーを構築して運用していくことに関して記事を作成します。
まずはサーバー選びから
まずはサーバーを選んでいきます。
サーバーをどう選ぶか
趣味でサーバーを運用するときのサーバー選びには要素はいくつかあります。
選び方 | 詳細 |
新品のサーバー | 最新の機器を使えるうえ、機器のベンダーからのサポートも受けられます。長く使える可能性があるのが最大の特徴。 |
中古のサーバー | 安く入手できる。壊れているパーツがあれば別途購入して好感して使える |
どの会社のサーバーを購入するか | どのブランドのサーバーを購入するかによってサーバーに搭載されている機能が若干異なります。 |
タワー型/ラック型 | タワー型ならサーバーラックなしでサーバーを構成できます。ラック型であればラックに固定する前提なので、ラックを使った大規模な設備が作れます。 |
そもそもパソコンをサーバーとして使う | 実は普段使いしているパソコンをサーバーとして使うこともできます。ただし、CPUにはサーバー用のCPUがありますし、冷却性能等、サーバーとして使うのに最適化されていないので、パソコンをサーバーとして使うのはあまりお勧めではありません。最悪パソコンが燃えて火事になります。 |
新品のサーバーをメーカー・ベンダーの公式サイトから購入する
今回はDELLを例にします。

Dell公式サイトにアクセスすると、Dellのサーバーに関する情報が掲載されています。

パソコンメーカーはサーバーも販売しています。企業が使うサーバーも公式サイトに掲載されているので、それを自宅で使うサーバーとして購入します。
新品のラックサーバー
自宅にラックを購入して、そこにネットワーク機器、サーバーなど様々な機器を設置して本格的なサーバー環境を構築するのであれば、企業が使うラックサーバーを購入することもできます。


DELLの家庭用パソコン同様、公式サイトからカスタマイズしてオーダーできます。

新品のタワーサーバー
自宅でサーバーだけを作って運用するのであればタワー型のサーバは独立した機器なのでおすすめです。


他のパソコン同様にパソコンをカスタマイズして公式サイトから購入ができます。

中古のサーバー
中古のサーバーであれば、新品より安く入手できます。中古だからといって、新品と比べて格段に劣る製品ばかり、ということでもありません。
新品のサーバーが中古のサーバーより高額なのは、最新の機器で、スペックが高いから、希少性があるからなどの理由のほかに、メーカーからのサポートに対応するから、というのも理由の一つとしてあります。
中古サーバーのメリット
中古のサーバーを運用するメリットは価格が安く、好みのサーバーを複数の選択肢から選びやすいことです。
中古サーバーの中には、訳ありで本来高額なサーバーが安く手に入るということもあります。
中古サーバーのデメリット
中古サーバーのデメリットはいくつかありますが、中でも最も大きなデメリットは故障するっ可能性です。
中古でサーバーを買って少し運用していたらどこかが壊れてパーツ交換する必要が出で来る可能性があります。
自分でサーバーを趣味で構築する場合、サーバーの故障によるパーツ交換すら楽しみの一つではないかなと思うので、この点はデメリットかどうか微妙なところです。
サーバーを提供している会社のブランド選び
サーバーを販売しているメーカーの多くはBTO(受注生産)です。平たく言えば、Intelが開発したCPUや、ASUSが開発しているマザーボードなどを選んで組み立てている業者にすぎないということです。
サーバーを提供するブランド(企業)選びはお好みによります。同じ機能であってもDELLとHP(ヒューレットパッカード)では呼び方が違うなどするので自分のセンスとあっている企業のサーバーを使用しましょう。
中古でサーバーを購入する場合は特定のブランドのサーバーから選ぶというよりは状態がよく、価格がそれなりのもの、から選ぶことにはなると思います。
筆者の個人的な好みはDell

筆者の個人的なサーバーブランドのおすすめメーカはDellです。
なぜDellが好きか
Dellは家庭用パソコンをスペックの割には安く提供しています。また、19歳の大学生が立ち上げて始めた会社であるという点も個人的には好感度が高いです。
歴史
テキサス大学の学生であったマイケル・デルが、1984年にパソコン保守を行う会社「PC’s Limited」として創業した。IBM PC互換機は部品レベルで規格化され誰もがパソコンを製造できたことを利用し、パソコンの製造販売に乗り出す。

1984年、19歳の頃に、わずか1,000ドルの資金を元手に学生寮の自室でコンピュータ会社「PC’s Limited」を起業。同年に大学を中退し、本格的な会社の経営に乗り出す。

Dellのサーバーは見た目がスタイリッシュだということ、Dellというブランドロゴがシンプルであること、家庭用のパソコンも充実していること、様々な点でDellブランドが私は好きです。
タワー型/ラック型の違い
タワー型は独立した一つのサーバーです。デスクトップパソコンのような形をしています。

ラック型サーバーは、サーバーラックにサーバーを格納することを前提として設計されているサーバーです。

パソコンをサーバーとして使う
あまりおすすめはできませんが、自宅で不要になったパソコン等にサーバー用のOS(Windows ServerやRed Hat Enterprise Linux等)をインストールしてパソコンをサーバーとして使うこともできないことはありません。
ただし、家庭用のパソコンはあくまで家庭用のパソコンとして設計されているのでサーバーとしてどう動作するかは保障できないという点がデメリットです。
OSのインストールとセットアップ
WindowsかLinuxかを選択してサーバーのOSとしてサーバーにインストールしていきます。
より本格的に環境を構築するには、ハイパーバイザーをサーバーにインストールして複数のOSを仮想OSとしてサーバー上にデプロイすることもできます。
物理環境としてサーバーを使用する
OSを一つだけサーバーにインストールする場合は物理環境としてサーバーを使用していくことになります。
物理環境として使用する場合はインストールしたいOSのインストールデータ(.isoファイル)をCDなどに焼き付けてサーバーを起動することでOSをサーバーに直接インストールしていきます。
仮想環境としてサーバーを使用する
ESXiやNutanix AHVなどを使用してサーバーを仮想化させることで複数のOSを使用することもできます。
仮想環境を構築する場合はESXiやvCenterをインストールして仮想環境を構築して、その上にOSをインストールしていく形でサーバーを運用します。
OS以外のソフトのインストール
OSのインストールが終わったら、サーバーとして使用するのに必要なソフトをインストールしていきます。
WEBサーバーとして使用できるようにApacheをインストール
サーバーとインターネット上で通信できるようにするにはアパッチなどのアプリケーションサーバー用のソフトが必要になります。
プログラムの実行環境のインストール
サーバーでプログラミング言語が使えるようにするために特定の言語の実行環境をインストールします。
サーバーの死活監視ツール
サーバーが故障していないかを監視するためにZabbixなどを使います。サーバーのメーカーが提供しているツールがあればそれを使っても問題ありません。
ネットワークのセットアップ
サーバーをインターネットに接続する、もしくはプライベートネットワークに接続することでサーバーと自分のパソコンが接続できるようにセットアップしていきます。
まとめ
趣味でサーバーを自宅でセットアップする方法をまとめました。自宅にサーバーがあるといろんな用途でサーバーを運用することができるようになり、楽しむことができる作業の可能性や幅が広がります。