LinuCレベル1 101試験、出題範囲「1.01.5 デスクトップ環境の利用」の解説まとめ

IT資格

LinuCレベル1 101試験の出題範囲「1.01.5 デスクトップ環境の利用」についての解説をまとめました。

重要度1
概要X11のデスクトップ環境のシステムを利用できる。
詳細・X Window System の構成要素についての基本的な理解と知識
 ・startx, X サーバー, X クライアント, Display Manager, Window Manager, X Window System, 統合デスクトップ環境
・X11 環境でのGUIをローカルおよびリモートで起動する。
 ・xauth, DISPLAY, ターミナルプログラム
LinuCレベル1 101試験 出題範囲 | LPI-Japan
仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行えるエンジニアであることを認定します。試験センターの他に自宅でも受験できます。受験費用は税込16,500円。

X Window Systemの概要

X Window Systemは、ネットワークを通じてGUIでの操作ができるシステムです。一般的にはXと呼ばれます。

X Window System の概要

X Window System は、一般に X と呼ばれる、ネットワークベースのグラフィカルウィンドウシステムです。X Window System は、クライアントサーバーアーキテクチャーを使用します。複数のプログラムでハードウェアの共通セットを共有およびアクセスできます。このハードウェアには、サーバーに接続されているマウス、キーボード、ビデオアダプタ、モニターなど、入力デバイスと表示デバイスの両方が含まれます。

X Window System は、X サーバーと X クライアントで構成されます。X クライアントは、ディスプレイへの直接アクセスを持たないアプリケーションプログラムです。ディスプレイを描画する X サーバーと通信します。

X アーキテクチャーでは、クライアントおよびサーバーが同じシステム上で、または異なるアーキテクチャーの異なるシステム上で動作できます。X アーキテクチャーは、クライアントサーバー通信用のストリームプロトコルを定義します。このプロトコルは、クライアントが別のマシン上のサーバーに接続できるように、ネットワークを介して公開できます。そのため、自分のノートパソコンで X サーバーが動作し、リモートシステムで動作している X クライアントによって表示が生成されるようにシステムを設定できます。

X Window System の概要 - Oracle Solaris 11.1 デスクトップ管理者ガイド
Oracle Solaris デスクトップとそのコンポーネントを管理する方法について説明します。

X サーバーとX クライアント

X Window Systemの構造や動作については以下のx.org公式サイトで確認ができます。X Window Systemはサーバー・クライアントの形で動作します。

The X New Developer’s Guide: X Window System Concepts

startxとは

startxコマンドはXを起動するためのスクリプトを実行するコマンドです。

/etc/X11/xorg.confの概要

/etc/X11/xorg.confのセクションには次のようなものがあります。

DISPLAY変数

DISPLAY変数は、GUIの出力先を指定する変数です。ホストを省略してDISPLAY変数を設定すると、ローカル端末上(localhost上、X Window Systemの実行を指定した端末上)のディスプレイ番号のXサーバーが出力先となります。Xサーバーが1つしか存在しない場合はDISPLAY変数に0が指定されます。Xサーバーに複数のモニターが接続されている場合、モニター番号で出力先のモニターを指定することができます。

DISPLAY変数は以下のコマンドで確認します。

echo $DISPLAY

xhostコマンドの概要

「xhost」コマンドはXサーバへのアクセスを許可するために使用します。

xhost [[+|-]ホスト名 ...]
オプション説明
+ホスト名指定したホストを許可リストに追加(+は省略可)
-ホスト名指定したホストを許可リストから削除
+許可リストに関係なく全てのアクセスを許可
(アクセス制御を無効にする)
許可リストにあるホストのみ接続を許可
(アクセス制御を有効にする)

xauthコマンドの概要

xauthコマンドはXサーバへの接続に使用される資格情報を表示したり、クライアント認証ファイルを編集するコマンドです。

xhostコマンドはホスト単位でXサーバへのアクセスを許可しますが、xauthコマンドはユーザ単位でXサーバへのアクセスを制限します。

参考資料

106.1 レッスン 1
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