LinuCのレベル1(101,102)、レベル2(201,202)、レベル3(300,303,304)のすべての試験に合格したので、その体験談をまとめました。
筆者の自己紹介
LinuCをレベル1からレベル3まで取得しています。

現在の職業はゲームエンジニアです。

職歴は、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニアです。
なぜLinuCレベル1から3まで合格しようと思ったのか
サーバーのOSに関する理解を深めるために取得しました。
実際に取得してみた所感
実際に取得してみた感想をまとめました。
現場で使う技術を網羅的に理解できた
実際、資格を取得した後会社を転職し、サーバーの構築現場に配属され、資格で学んだ内容を現場でいかすことができました。LinuCの資格取得は現場での作業にかなり貢献することができる資格です。
ウォーターフォール開発で設計・構築に関与できる
要件定義、基本設計、詳細設計、テスト、納品まで上流工程からの仕事に貢献することができます。
LinuCの弱点
LinuCの弱点についても紹介します。
LinuCはあくまでLinuxを使用する環境の技術の概要が理解できるだけなので、具体的なソフトの仕様は別途学ぶ必要がある
LinuCの資格は、Linuxを操作する必要のある業務環境でLinuxに関連する技術の理解を深めることができる資格です。具体的な製品の仕様などは学ぶことができない点がLinuCの弱点です。
Linux以外で学んだほうがいいと感じたソフト等の紹介
Linuxに関連するソフトで理解しておいたほうがよいと感じたものを紹介します。
ハイパーバイザー(VMware ESXi、vCenter)の理解

仮想化環境では基本的にはESXi,vCenterかNutanixが使われます。VMware ESXiの資格もありますが、そちらの学習を検討するのもいいことだとおもいます。構築作業を経験する現場に入る場合、どちらにしてもESXiなどのVMware製品に関わることになります。
Red Hat Enterprise Linuxの理解

多くの大規模サーバーではRed Hat Enterprise Linuxが採用されます。LinuCはLinuxとLinuxに関連する技術の概要を理解する資格なので、具体的にRed Hat Enterprise Linuxを理解する資格ではありません。
Red Hat Enterprise Linuxの操作ができることを証明するRed Hatの認定資格の取得もスキルアップにはお勧めです。
Windows Server の理解

Linuxだけのサーバーはあまりなく、Windows ServerとLinuxを混合で使います。Windows Serverの使い方や概要も理解しておくのがおすすめです。
Cluster Proの理解

複数台のサーバーを障害対策として紐づけることを冗長化といい、この冗長化をするためにNECが開発しているCluster Proが使われます。LinuCではCluster Proに関する内容は問われず、冗長化に関する技術のみ問われます。
Zabbixの理解

サーバーの監視にはZabbixを使用することがあります。Zabbixも具体的な技術に関して問われることがありません。
LinuC各試験の合格体験記
各試験の合格体験記を紹介します。
LinuCレベル1の合格体験記
LinuCレベル1に合格するためにやったことを以下の記事でまとめています。
レベル1はLinuxでの運用ができるレベルのスキルが手に入る
LinuCレベル1はLinuxがある環境で運用保守業務ができるレベルのスキルが証明できます。
LinuCレベル2の合格体験記
LinuCレベル2の合格体験記は以下で紹介しています。
LinuCレベル2まで合格すると設計構築ができる
LinuCレベル2は設計と構築に関する資格なので、基本設計や詳細設計で実力を発揮できます。
LinuCレベル3の合格体験記
LinuCレベル3の合格体験記を紹介します。
まとめ
LinuCは一見するとただのLinuxの資格のように思えますが、実際にはLinuxを使用する環境でLinuxに関連する技術全般の概要と理解を問う資格試験です。
4択の問題だけでなく、一部はコマンドの入力を問われる問題も出題され、実際に合格できれば、現場で一定の活躍が見込める技術力を証明できます。
筆者はネットワークエンジニアとして稼働しながらLinuCレベル1からレベル3までに半年間かけて勉強して合格し、その後サーバーの設計・構築の担当者として稼働することができました。
LinuCを保有することは、多くのエンジニアとしての可能性を広げることになる資格試験だと感じています。提供している合格体験記や、技術の参考記事が皆様のキャリアの助けになれば幸いです。