LinuCレベル2 201試験の出題範囲「2.02.1 ファイルシステムの設定とマウント」の技術的内容についての解説をまとめました。
重要度 3 概要 標準的なLinuxファイルシステムの適切な設定と操作ができる。これには、各種ファイルシステムの設定およびマウントも含まれる。 詳細 fstab設定の概念
・/etc/fstab
ファイルシステムのマウントとアンマウント
・mount, umount, /etc/mtab, /proc/mounts, systemd
マウントの順番スワップパーティションおよびファイルを操作するツール
・swapon, swapoff, mkswap
ファイルシステムを特定しマウントするための UUID の使用
・blkid, lsblk

「/etc/fstab」ファイルとマウントの概要
「/etc/fstab」ファイルは、マウントするファイルシステムの情報を記述するファイルです。OSを起動する際には、システムがデバイスをディレクトリにマウントしますが、その際、どのデバイスにどのディレクトリをマウントするか、の処理は、「/etc/fstab」ファイルの記述に従って進行します。
「/etc/fstab」ファイルの内容は、mountコマンドと切っても切れない関係にあります。

「/etc/fstab」の記法は、以下の通りです。
第1フィールド:デバイス名
第2フィールド:マウントポイント
第3フィールド:ファイルシステムの種類
第4フィールド:各種オプション
第5フィールド:ファイルシステムをdumpするか否かの指定
第6フィールド:OS起動時にfsckチェックを行うか否かの指定を行うOSを管理・運用する際に重要なファイルですので、必ず覚えておきましょう。

/etc/fatabは、「/dev/sdb3 /home ext4 defaults 0 2」という書式で記述し、各フィールドは以下の意味を持ちます。
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第1フィールド:マウント対象のブロックスペシャルデバイスやリモートファイルシステムを記述。デバイスに割り当てたUUIDやLABELを使った指定も可能。
第2フィールド:マウントポイント。
第3フィールド:ファイルシステムのタイプ(ext4/iso9660/xfs/udf など)。
第4フィールド:マウントオプション(rw:読み書き可能/ro:読み取り専用/defaults:rw・suid・dev・exec・auto・nouser・asyncが含まれる など)。
第5フィールド:dumpコマンドによるダンプ対象かどうか(0:ダンプの対象ではない/1:ダンプの対象である)。
第6フィールド:ブート時のfsckによるファイルシステムチェック対象かどうか(0:対象ではない/1:対象である かつルートファイルシステム/2:対象である)。

ファイルシステムの概要
ファイルシステムのマウントとアンマウント
mountコマンドの概要
mountコマンドは、たとえば次のように実行します。
# mount -t ext4 /dev/sda1 /homeこのコマンドは、「/dev/sda1デバイス」を、「/home」ディレクトリにマウントする、という操作を実行します。
