LinuCレベル2 201試験の合格体験をまとめました。
LinuCレベル2 201の概要
LinuCレベル2 201は以下の内容が出題されます。
- システムの起動とLinuxカーネル
- ファイルシステムとストレージ管理
- ネットワーク構成
- システムの保守と運用管理
- 仮想化サーバー
- コンテナ

LinuCレベル1認定を取得している状態で201試験と202試験に合格するとLinuCレベル2認定を受けられる
見出しの通り、LinuCレベル1認定を取得している状態で201試験と202試験に合格するとLinuCレベル2認定を受けることができます。
202はLinuCの中で最も難易度が高いと感じたが、201はそこまで難しくない
本記事の筆者はLinuCレベル1から3まですべて受験して合格していますが、202試験と比較して、201試験はそれほどむつかしく感じる内容ではありませんでした。
難しくないと感じた理由の一つに、CCNAを取得していることと、Linuxの操作経験が十分にあったことがあげられます。
LinuCレベル2 201がむつかしく感じなかった理由
筆者は、LinuCレベル2 201を受験するまでに以下の経験がありました。
- Linuxを趣味で触ったことがあった
- CCNAを保有していたためネットワークに関する理解があった
201はLinuxの構造や使い方他にネットワークに関する出題があるため、すでにある程度の技術を理解できていたため、それほどむつかしい試験だと感じませんでした。
特に、CCNAとLinuCレベル2 201試験は出題範囲でかぶる面があるので、難易度が高く感じにくかったと考察しています。ネットワークの技術的理解とLinuCレベル2 201試験の関係について次の見出しでまとめました。
2.03:ネットワーク構成はCCNAと通ずる内容になっている
特に、LinuCレベル2 201には以下の引用の通り、ネットワークに関する技術を問う問題が出題されます。このあたりの出題範囲は、CCNAで学ぶネットワークの知識を生かすことができました。
主題2.03:ネットワーク構成
2.03.1 基本的なネットワーク構成
重要度 3
概要 ネットワークデバイスを設定し、有線または無線のローカルネットワークと広域ネットワークに接続できる。
詳細
Ethernetネットワークインターフェイスを設定および操作する。デフォルトルートの設定を含む。
ip, ifconfig, route, arp, nmcli
無線ネットワークを構成する。
iw, iwconfig, iwlist
2.03.2 高度なネットワーク構成
重要度 3
概要
複数のサブネットへの経路設定ができる。これにはルータ機能の設定も含まれる。
ネットワークの状態を監視できる。
ネットワークのデバイス、通信状態などを分析できる。
詳細
ルーティングテーブルを操作するユーティリティ
ip, route
IPフォワードを設定してルータ機能を実装する。
/etc/sysctl.conf, sysctl
ネットワークデバイスの状態を分析するユーティリティ
ip, ifconfig
TCP/IPの通信状態やトラフィックを監視および分析するユーティリティ
ping, ping6, netcat(nc, ncat), tcpdump, nmap, ss, netstat
2.03.3 ネットワークの問題解決
重要度 3
概要 一般的なネットワーク設定に関する問題を特定して解決できる。これには、基本的な設定ファイルの位置とコマンドに関する知識も含まれる。
詳細
ネットワークの設定に関する情報を取得する。
hostname, /etc/hostname, /etc/hosts, /etc/resolv.conf, nmcli, ip
ネットワークの通信経路の問題を特定して解決する。
traceroute, traceroute6, ip, route, mtr
ハードウェアの認識と利用に関する情報を取得する。
dmesg, /var/log/syslogおよび/var/log/messagesなどのシステムのログファイルおよび systemd のジャーナル
システムの初期化ファイルとその内容(systemd)
NetworkManagerおよびそれがネットワーク設定に及ぼす影響について知っている。
/etc/network/, /etc/sysconfig/network-scripts/
特にルーティングに関する概要や、tracerouteなどのコマンドの概要、/etc/hostsなどの概要はCCNAでも問われる技術になるため、CCNAの試験範囲を学習済みの筆者にとってはそれほどむつかしい内容ではありませんでした。
そもそも201試験はLinuCレベル1の101試験と102試験の深掘り
LinuCレベル1、101試験と102試験の概要と、201の試験範囲を以下のLinuC公式サイトから確認すると、類似した試験範囲を確認することができます。


実際によく確認すると、201試験は101試験と102試験を深堀りした試験内容であることが想定できます。
そのため、LinuCレベル2の201試験は202試験と比較しても、難易度がそれほど高くない試験だと言えます。
201試験は202と比較してシステムの構造に関する試験内容
LinuCレベル2 202は実際にシステムを構築することを問う試験内容になっていて、広く深い技術的な理解を必要とします。201は、202と比較してシステム全体の概要を問うような試験内容になっています。
201は自学自習で取得できた
筆者は201試験を自学自習で取得することができました。以下でどのように学習したかを紹介します。
ping-tで基礎を学習した
まずはping-tで問題と解答の暗記から始めました。ある程度解答の解説の中身も読んで理解できる内容だったので、読み込んでいきました。
繰り返し取り組むことで理解が増していったと思います。
小豆本・白本を購入し、理解を深めた
ping-tと合わせて小豆本、白本を購入して読み始めました。個人的には内容がping-tと被るので、ping-tだけでいいなと思い、途中からよく理解できなかった技術を理解するための参考書として使うようにしました。
LinuC公式サイトの例題と解説を熟読
他のLinuCの試験でもそうでしたが、LinuC公式サイトに掲載されいている例題とその解説は実はかなりLinuCで出題される出題内容の技術的理解を助けます。

LinuCレベル2 201でも、LinuCの例題とその解説を熟読して、それでもわからない内容はGoogleで検索して理解を深めました。
202試験の合格でLinuC設計・構築ができるレベルの技術力だと言える
LinuCレベル2を取得するには、201試験に加えて、202試験に合格することで、Linuxサーバーの設計と構築に関わる技術力を証明することができます。201試験に合格したことで、あとは202試験に合格すればLinuCレベル2認定を取得できることから、202試験の勉強にやる気が出ました。
202試験の合格体験記
以下の記事で202試験の合格体験記を書いています。
202試験は、LinuCレベル1 101試験、102試験、LinuCレベル2 201 試験の3試験の中でやはり最も難易度が高かったです。技術的に広く深いものを求められるため、様々な技術的資料を確認して理解を深めてやっと、という感じで合格することができました。
202試験の難易度は201試験より高かった
前述していますが、202試験の難易度はやはり201試験より高かったっです。これは201試験がLinuCレベル1の試験内容の深掘りを含んでいることと、ネットワークの知識があれば合格がむつかしくない試験なのに対して202試験は技術的に広く深い内容を問う試験であるためです。
まとめ
LinuCレベル2 201試験は、LinuCレベル1の出題内容をふかぼりした試験でCCNAの知識があればそれほどむつかしくなく合格することが可能な試験になっていると筆者は感じました。
当サイトが提供している以下のサイトでLinuCレベル2の試験対策コースを提供しているので、ぜひご活用ください。