LinuCレベル2 202試験の出題範囲「2.10.2 Dovecotの設定と管理」の技術的内容についての解説をまとめました。
重要度 2 概要 POPおよびIMAPのデーモンのインストールと設定ができる。 詳細 Dovecot の POP と IMAP の設定と管理/etc/dovecot/, dovecot.conf , doveconf, doveadmDovecot 向けの基本的な TLS の設定

LinuCレベル2 202試験 出題範囲 | LPI-Japan
仮想環境を含むLinuxのシステム設計・ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、問題解決ができるエンジニアであることを認定します。試験センターの他に自宅でも受験できます。受験費用は税込16,500円。
Devecot(ダブコット)の概要
Dovecot(ダブコット)はPOPやIMAPに対応したMRA(Mail Retrieval Agent)です。
MRAは受信者がメールを取得し参照できるようにするソフトウェアのことを指します。MRAはPOP3/POP3SやIMAP/IMAPSといったプロトコルに対応します。
POP3(Post Office Protocol – Version3)/POP3S(POP3 over SSL/TLS)の概要
POP3/POP3Sの特徴は以下です。
- リモート(サーバ)のメールボックスからローカルにメールをコピーするプロトコル。
- 基本的にはサーバーからローカル環境へのコピー時にサーバー上のメールの削除を行うため、サーバーにはメールが残らない。
- メールをコピーしたローカルのMUAはリモートと切断したオフライン状態でも、ローカルに取得(保存)済みのメールを確認できる
- POP3は110/tcpのウェルノウンポートを使用。
- SSL/TLSに対応したPOP3Sは995/tcpを使用。
IMAP(Internet Message Access Protocol)/IMAPS(IMAP over SSL/TLS)の概要
IMAP/IMAPSの特徴は以下です。
- メールがリモート(サーバ)上に保存される。
- メールボックス内の検索処理もサーバ上で動作。
- メールをローカルに保存しないため、複数の端末からメールボックスにアクセスしてもメールの処理状況(未読管理など)が変わらない。
- IMAPは143/tcpのウェルノウンポートを使用。
- SSL/TLSに対応したIMAPSは993/tcpを使用。
doveadmコマンドの概要
doveadmコマンドは、Dovecotの設定の再読み込みやプロセスの停止など、Dovecotの管理を行うコマンドです。
doveconfコマンドの概要
doveconfコマンドはDovecotの設定内容の表示と設定ファイルの指定ができるコマンドです。
