LinuCレベル3の概要、300、303、304の違いまとめ

IT資格

LinuCレベル3の概要をまとめました。

LinuCレベル3認定を受けるにはLinuCレベル1、LinuCレベル2認定を受けている必要がある

まず大前提としてLinuCレベル3認定を受けるにはLinuCレベル1,2の認定を受けていなければなりません。

LinuCレベル1認定を受けるには101,102の2試験を受験して合格する必要があります。LinuCレベル2認定を受けるには、201,202の2試験を受験して合格する必要があります。

LinuCレベル3(300、303、304)の出題範囲

LinuCレベル3(300、303、304)の出題範囲は以下で確認できます。

LinuCレベル3 出題範囲 概要 | LPI-Japan
LinuCは、クラウド・DX時代に活躍するエンジニアに求められるLinuxを中心とした技術や知識を身につけることができるLinux技術者認定試験。出題範囲に含まれる技術解説動画やサンプル問題、教科書ダウンロードなど、ITエンジニア向け学習コ...

LinuCレベル3の対策はLPICレベル3の対策で問題ない

LinuCレベル3の試験対策をする際の教材選びですが、基本的にはLPICレベル3の対策についての教材をそのまま流用して問題ありません。

根拠としてはLPICとLinuCでそれほど大きな試験内容の差がないと考えられるためです。

無難にLPIC3 の対策をして技術的な学習を進め、LinuCレベル3の学習を必要量こなせば問題なく合格できる資格試験だと筆者(LinuCレベル3 300,303,304合格経験あり)は思います。

LinuCレベル3 300の概要

LinuCレベル3 300 Mixed Environment 試験概要 | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan
LinuCは、クラウド・DX時代に活躍するエンジニアに求められるLinuxを中心とした技術や知識を身につけることができるLinux技術者認定試験。出題範囲に含まれる技術解説動画やサンプル問題、教科書ダウンロードなど、ITエンジニア向け学習コ...

LinuCレベル3 300は、Linux、Windows、UNIXの混在環境での稼働ができるレベルの技術力を証明するLinuxの資格です。

LinuxとWindows Serverなどの混在環境に関する技術を問われる資格です。

以下の記事でLinuCレベル3 300の詳細をまとめています。

Windows ServerとRHELを使う現場である程度使える知識が手に入る

大半の構築環境ではWindows ServerとRed Hat Enterprise Linuxの混合環境です。

LinuCレベル3 300に合格できるレベルの技術的理解があれば、基本的にOSの環境構築に関する業務で困ることはほとんどありません。

LinuCレベル3 300の合格体験記

準備中。

LinuCレベル3 303の概要

LinuCレベル3 303 Security 試験概要 | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan
LinuCは、クラウド・DX時代に活躍するエンジニアに求められるLinuxを中心とした技術や知識を身につけることができるLinux技術者認定試験。出題範囲に含まれる技術解説動画やサンプル問題、教科書ダウンロードなど、ITエンジニア向け学習コ...

LinuCレベル3 303は、「Linux環境での認証の技術及びシステムセキュリティを考慮したシステム計画、構成、設計、構築、実装ができる」ことを証明するLinuxの資格です。

LinuxとLinuxに関連するソフトウェアのセキュリティに関する技術を問われる資格です。

OSというより、もっと包括的な技術的理解ができる資格

LinuCレベル3 303は、OSに関する資格であるのもさることながら、セキュリティに関する技術を問われる試験なので、より広い技術的な範囲について学べる資格です。国家資格であるネットワークスペシャリストは、およそ3~4割程度がセキュリティに関する出題です。LinuCレベル3 303で出題される問題も、OSというよりはどちらかといえばネットワーク、セキュリティに関する技術を問われます。

LinuCレベル3 304の概要

LinuCレベル3 304 Virtualization & High Availability 試験概要 | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan
LinuCは、クラウド・DX時代に活躍するエンジニアに求められるLinuxを中心とした技術や知識を身につけることができるLinux技術者認定試験。出題範囲に含まれる技術解説動画やサンプル問題、教科書ダウンロードなど、ITエンジニア向け学習コ...

LinuCレベル3 304は以下の能力を証明できるLinuxの資格です。

  • 仮想化の概念と技術を理解し、Linux/OSSを使って仮想化システムを構築、運用する
  • 負荷分散、クラスタ管理、クラスタストレージなどの高可用性のための技術をLinux/OSSを使って構築、運用できる能力

わかりやすくまとめると、仮想化と高可用性に関するLinuxの資格です。

仮想化と高可用性(冗長化)に関する資格

物理サーバー1台に対して、複数のOSをインストーする環境を想定した資格試験です。

また、複数のサーバーがあるということは冗長化(片方のサーバーがダウンしてももう片方が補う形の構成)に関しての技術も必須です。

本試験は、そんな仮想化環境と冗長化に関する理解が深まる試験です。

Linuxレベル3を取得すると、LinuCレベル1,2の有効期限も同時に更新される

LinuCレベル1、レベル2はそれぞれ2つ試験を受けなければ資格として認定されませんが、LinuCレベル3は3つの試験のうちいずれか1つの試験に合格すれば資格として認定され、下位のレベルの認定資格についても同時に更新されます。

ただし、LinuCレベル3のみの認定を取得することはできず、LinuCレベル3の試験に合格した場合はLinuCレベル1、レベル2認定も取得して初めて資格として認定されます。

LinuCレベル2認定の有効期限の延長のためにLinuCレベル3の受験はおすすめ

LinuCレベル2の認定の有効期限が切れてしまうと、LinuCレベル1、LinuCレベル2の認定を受けなおさなくてはいけなくなり、最低でも4度試験を受験する必要があります(101、102、201、202を受験する必要がある)。

しかしながら、LinuCレベル2認定を維持するために、LinuCレベル3の300、303、304のいずれかに合格すればLinuCレベル1,2のどちらの資格も有効期限が延長されます。

LinuCレベル3の300、303、304の有効期限はそれぞれ独立している

LinuCレベル3の300、303、304の有効期限はそれぞれ独立しているため、LinuCレベル3のどれかに合格したからといってLinuCレベル3の認定がすべて有効期限が延期されるわけではありません。

まとめ

LinuCレベル3はそれぞれ実務で役に立つ知識が得られる資格試験です。LinuCレベル3 300,303,304すべてに合格しておくと、実務で重宝すること間違いありません。LinuCレベル2の有効期限を延期するために、LinuCレベル3を受験するのがおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました