

LPI-Japanは、『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』および『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』の配信を2025年12月1日からスタートします。
LinuCレベル3 300、303、304は廃止される

LinuCレベル3 300、303、304は廃止され、新たに『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』および『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』に移行します。

2025年12月1日(月)から新LinuCレベル3が受験可能
新しいLinuCレベル3、『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』および『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』は2025年12月1日(月)から受験することができます。
2026年11月30日までLinuC3 300、303、304の受験が可能
新しいLinuCレベル3の配信がスタートしても、同時並行で、LinuC3 300、303、304を1年間は受験できます。最終的にLinuCレベル3 300、303、304を受験することができるのは2026年11月30日までです。
LinuCレベル2認定を受けている状態で『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』もしくは『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』に合格すればLinuCレベル3認定を受けられる
見出しが長くなりましたが、『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』と『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』の両方に合格しなくとも、どちらかに合格すればLinuCレベル3認定を受けることができます。LinuCレベル3認定を受ける前提条件として、LinuCレベル2認定を受けている必要があります。
LinuCレベル3が新しくなる背景
LPI-JAPAN公式サイトに記載されている内容を引用します。以下の引用に記載されているように、慢性的な高度人材の不足に対する課題を解決するにあたって、LinuCレベル3認定の試験内容を改定したとのことです。
背景
クラウド、仮想化、コンテナなどの基盤技術が一般化し、システムは“構築して終わり”から“継続運用・改善するプラットフォーム”へと進化しました。同時に、攻撃面の拡大と脅威の高度化により、基盤設計の初期段階からのセキュリティ組込みが不可欠になっています。にもかかわらず、システムの全体像を広く把握したうえで課題解決し設計・運用できる高度人材は慢性的に不足し企業の成長やビジネスの差別化を阻む深刻な課題となっており、客観的にスキルを可視化できる指標が強く求められています。こうした市場要請に応え、LPI-Japan は LinuC 上位認定を刷新し、Linux/OSS を核に“強い基盤”と“強い防御”を担う実践人材の成長と育成に貢献するスペシャリスト認定をリリースします。

新しくなった試験の概要
新しい2試験、『LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト』および『LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト』の概要について解説します。
プラットフォームスペシャリストの概要
プラットフォームスペシャリストは、旧303試験(ネットワークに関する内容)と304試験(可用性と仮想化に関する試験内容)の試験内容を含んだ試験です。可用性と負荷分散についてが主なテーマになっています。
試験範囲は以下のリンクから確認できます。

1. 柔軟性と可用性を追求する「プラットフォームスペシャリスト」
クラウド時代において、ビジネスの継続性と成長には、需要に応じたリソースの迅速な拡張・縮小を可能にする柔軟なインフラと、システム停止を防ぐ高可用性が必須となります。特に生成AIなどの新技術の活用では、リソースの効率的な管理と安定稼働が鍵となります。
「LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト」は、仮想化や自動化による柔軟性と冗長化や負荷分散による可用性を備えたプラットフォームをLinux/OSSで構築・運用できる高度な能力を認定します。このスペシャリストは、クラウド時代に必要なアジリティと信頼性をITインフラにもたらし、ビジネスの持続可能な成長を支えます。

セキュリティスペシャリストの概要
セキュリティスペシャリストは、旧300試験(WindowsとLinuxの混合環境)と303試験(セキュリティ関する内容)の出題内容を踏襲した試験内容になっています。
試験範囲は以下のリンクから確認できます。

2. 進化する脅威から守る「セキュリティスペシャリスト」
システムの複雑化・アタックサーフェスの拡大に伴い、仮想化・コンテナレイヤーを含めた多層的な防御や、セキュアプロトコルによる各種通信の暗号化などが一層重要となっています。統合認証・アクセス制御については従来のWindows混在環境に留まらず広範なシステム間連携も求められています。
「LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト」は、Linuxシステムのセキュリティ実装から運用まで一貫して対応できるセキュリティエンジニアとしての高度な能力を認定します。このスペシャリストは、最小権限の原則に基づく堅牢化やセキュアな認証基盤の実装、攻撃手法の理解に基づく予防・検知・対応を行い、クラウドインフラと生成AI時代の脅威から企業資産を守る「最後の砦」としての役割を果たします。

受験料は1試験27,500円(税込)に
これまではLinuCレベル3は300、303、304、いずれの試験も1試験の受験当たり16,500円(税込)で受験が可能でしたが、新LinuCレベル3では1試験あたり27,500円(税込)での受験費用が必要です。
出題数と試験時間は60問、90分と旧300、303、304試験から据え置きでそのまま
旧LinuCレベル3 300、303、304試験と同じ出題数と試験時間、60問90分になっています。
