LinuCレベル4システムアーキテクトの概要をまとめました。
LinuCレベル4の概要
LinuC公式サイトに掲載されているLinuCレベル4の概要を引用して紹介します。
LinuCレベル3認定を受けていなくともLinuCレベル2認定を受けている状態でLinuCレベル4に合格すればLinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けられることもありますが、LinuCレベル4システムアーキテクトは「Linuxを含んだ環境の設計と構築」に関する上位資格です。
LinuCレベル4 システムアーキテクトは、オンプレ/クラウド、物理/仮想化を含むLinuxの大規模システムのライフサイクル全体を俯瞰し、柔軟かつ拡張可能なアーキテクチャを設計・構築ができる「プレイングシステムアーキテクト」としての能力を認定します。
以下の知識と技術を持つことの裏付けとなります。
- 分散システムの処理構造について、典型的なパターンの特長を理解し使い分けられる。
- プラットフォーム/ミドルウェア/ネットワーク/ストレージについて、Linux/OSSによる具体的な構成を決定し構築・設定でき、クラウドサービスの機能を用いたりリソースを動的に確保するなどの構成も必要に応じて選択できる。
- 非機能要件のそれぞれを実現するための要素技術を理解し、 Linux/OSSにより実践できる。また、クラウドネイティブな設計アプローチや開発手法を理解し、システムに採り入れられる。
- 安定稼働と継続的開発を見据えた監視やテスト体制を設計し、また運用中のトラブル対応を主導できる。
LinuCレベル4の受験対象として想定される層
LinuC公式サイトに記載されている内容からLinuCレベル4システムアーキテクト認定取得希望者として想定されている受験者層は以下です。
- ロー/ミドルレベルのインフラエンジニアで (スペシャリティではなく)、アーキテクトを目指す人
- ミドルレベルのアプリケーションエンジニアで、アーキテクトを目指す人
「アーキテクト」とは英単語でarchitectのことで、「設計者」を意味します。
Linuxを使っている環境の設計と構築ができる高度なスキルを証明するために本資格の取得が有効です。
LinuCレベル2認定を受けている状態で、2試験（4SA01試験と4SA02試験）に合格するとLinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けられる
LinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けるには、LinuCレベル2認定を受けている必要があります。LinuCレベル2認定を受けていなくとも、4SA01試験、4SA02試験の2試験を受験・合格することはできますが、LinuCレベル2認定を受けてからLinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けることになります。
1試験の価格は27,500円（税込み）
LinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けるためには、4SA01試験と4SA02試験の2試験に合格する必要があります。各試験1試験当たり27,500円（税込み）で受験できます。
4SA01試験と4SA02試験の2試験を受験するには税込みで55,000円必要です。
認定を受けるのに2試験（4SA01試験と4SA02試験）受験して合格する必要がある
前述の通り、LinuCレベル4システムアーキテクト認定を受けるには、LinuCレベル2認定を受けている状態で、4SA01試験と4SA02試験の2試験に合格する必要があります。
資格の有効期限は5年
他のLinuC認定同様に、LinuCレベル4システムアーキテクト認定の有効期限も5年間です。
出題数は40問
他のLinuCは60問出題されますが、LinuCレベル4では40問のみの出題です。
試験時間は90分
試験時間は他のLinuC試験同様に90分です。
LinuCレベル4はLinuCレベル3の上位資格というよりはLinuCレベル2の上位資格
LinuCレベル4システムアーキテクト認定は、認定を受けるにあたってLinuCレベル3に合格している必要がありません。また、LinuCレベル4の公式サイトに記載されている内容から判断して、LinuCレベル4はLinuCレベル3の上位資格というよりかはLinuCレベル2の上位資格で、LinuCレベル3とは方向性や概念が大きく異なります。
LinuCレベル4はよりLinuxに詳しい専門家という位置づけのLinuCレベル3と比較して、より設計に詳しい設計者としての資格という位置づけになります。
