【Linux】NFSv2、NFSv3、NFSv4の違いまとめ

Linux

NFSv2~4までの違いをまとめました。

NFSv2からNFSv3実装された機能

NFSv2からNFSv3で実装された機能は以下です。

  • 安全な非同期書き込みをサポートし、以前の NFSv2 よりもエラー処理で堅牢
  • 64 ビットのファイルサイズとオフセットにも対応しているため、クライアントは 2GB 以上のファイルデータにアクセスできる

参考

第8章 Network File System (NFS) | Red Hat Product Documentation
第8章 Network File System (NFS) | Red Hat Documentation

Red Hat Enterprise Linux 9ではNFSv2は廃止された

RHEL9からはNFSv2が廃止されています。マウントする際にサーバー側のプロトコルがNFSv2ではないことを確認しましょう。

NFSv3からNFSv4で実装された機能

NFSv3 から NFS v4での変更は以下です。

  • UDPが廃止され、TCP(ポート番号2049)のみのサポートとなった
  • kerberos認証がサポートされる
  • ステートフルな通信へ変更
  • NFSv4プロトコルを使用する
  • UDPを使用せず、TCPのみでステートフルな通信をするため、NFSv3より通信のパフォーマンスがよくない
  • インターネットを介しての利用が可能

参考:

第8章 Network File System (NFS) | Red Hat Product Documentation
第8章 Network File System (NFS) | Red Hat Documentation
IBM i 7.3
Summary of differences between NFSv4 and NFS versions 2 and 3.

NFSv3とNFSv4の読み書き速度

NFSv4ではUDPが廃止され、TCPでステートフルな通信をするため、NFSv3よりパフォーマンスがよくありません。その影響についての詳細は以下の記事が参考になります。

NFSv3とNFSv4のファイル操作ベンチマーク比較
NFSバージョン4には運用上便利な機能が幾つか導入されているが、旧バージョンからの移行にあたって問題視されるパフォーマンスについて、ベンチマークを用いて検証してみた。

RHEL9でNFSv4専用サーバーを構築する

RHEL9でNFSv4専用サーバーを構築する方法については以下のRed Hat公式記事が参考になります。

2.7. NFSv4 専用サーバーの設定 | Red Hat Product Documentation
2.7. NFSv4 専用サーバーの設定 | Red Hat Documentation

マウントの仕方などは以下のLinuC公式資料が参考になります。

https://linuc.org/docs/seminar/20230527_linuc2.pdf

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