Oracle Silver認定(1Z0-082)の概要まとめ

IT資格

Oracle社が提供している、Oracle認定資格についての概要と勉強方法をまとめました。

以下のOracle公式が提供しているページリンクを参考に記事を作成しています。

1Z0-082-JPN (Oracle Database Administration I) 試験 | Oracle 日本
1Z0-082-JPN (Oracle Database Administration I) 試験に合格することで、ORACLE MASTER Silver DBA 2019 認定資格が取得できます。
認定資格一覧 | オラクル認定資格制度 | Oracle University | Oracle 日本
オラクル認定資格の一覧です。

https://www.oracle.com/a/ocom/docs/dc/silverdba-88608-ja.pdf

通称オラクルシルバーの概要

オラクルシルバーは、わかりにくいですがOracle Database Administration Iという名前の試験に合格することで得られる、ORACLE MASTER Silver DBA 2019という資格のことを指した通称です。

対象の試験名と資格名称が異なります。

Oracle Database Administration Iに合格し、ORACLE MASTER Silver DBA 2019を取得するにあたって下位のオラクルブロンズを取得している必要はありません。無資格者であっても受験が可能で試験に合格すれば資格を取得します。

試験時間、受験時間、出題数、合格ラインは以下です。

試験番号 1Z0-082-JPN
試験名 Oracle Database Administration I
時間 120 分
出題数 72 問
合格ライン 60 %

https://www.oracle.com/a/ocom/docs/dc/silverdba-88608-ja.pdf

試験範囲

Oracle Silverの試験範囲は以下です。

試験範囲
1.Oracle Database アーキテクチャの理解
✓ Oracle Database インスタンス構成の理解
✓ Oracle Database のメモリーおよびプロセスの構造の理解
✓ 論理データベース構造および物理データベース構造の理解
✓ Oracle Database サーバー・アーキテクチャの理解
2.Oracle が提供するツールを使用した Oracle Database へのアクセス
✓ Database Configuration Assistant(DBCA)の使用
✓ Oracle Enterprise Manager Cloud Control の使用
✓ Oracle Enterprise Manager Database Express の使用
✓ SQL Developer の使用
✓ SQL Plus の使用
3.データベース・インスタンスの管理
✓ Oracle Database インスタンスの起動
✓ データ・ディクショナリ・ビューの使用
✓ Oracle Database インスタンスの停止
✓ 動的パフォーマンス・ビューの使用
✓ 自動診断リポジトリ(ADR)の使用
✓ アラート・ログとトレース・ファイルの使用
✓ 初期化パラメータ・ファイルの管理
4.Oracle Net Services の設定
要項
試験番号 1Z0-082-JPN
試験名 Oracle Database Administration I
時間 120 分
出題数 72 問
合格ライン 60 %
Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates
✓ Oracle Net Services Administration Tools の使用
✓ データベース・インスタンス間の通信の設定
✓ Oracle Net Listener の設定
✓ Oracle Database インスタンスへの接続
✓ 専用サーバー構成と共有サーバー構成の比較
✓ ネーミング・メソッドの管理
5.ユーザー、ロールおよび権限の管理
✓ ユーザーへの割当て制限の割当て
✓ 権限の最小化の原則の適用
✓ プロファイルの作成および割当て
✓ ユーザー認証方法の管理
✓ Oracle Database のユーザー、権限およびロールの管理
6.表領域およびデータファイルの管理
✓ 表領域情報の表示
✓ 表領域の作成、変更および削除
✓ 表のデータ・ストレージの管理
✓ Oracle Managed Files の実装
✓ オンライン・データ・ファイルの移動および名前変更
7.ストレージの管理
✓ 再開可能領域割当ての管理
✓ セグメントの縮小
✓ セグメント作成の遅延
✓ 領域節約機能の使用
✓ Oracle Database の領域管理機能のデプロイ
✓ 様々なタイプのセグメントの管理
✓ 表および行の圧縮の使用
✓ ブロック領域管理の理解
8.UNDO の管理
✓ トランザクションおよび UNDO データの理解
✓ UNDO 情報の格納
✓ UNDO 保存の設定
✓ UNDO データと REDO データの比較
✓ 一時 UNDO の理解
9.データの移動
✓ 外部表の使用
✓ Oracle Data Pump の使用
✓ SQL*Loader の使用
10.SQL の SELECT 文を使用したデータの取得
Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates
✓ 列別名の使用
✓ DESCRIBE コマンドの使用
✓ SQL の SELECT 文の使用
✓ 連結演算子、リテラル文字列、代替引用符演算子および DISTINCT キーワードの使用
✓ SELECT 文での算術式および NULL 値の使用
11.データの制限およびソート
✓ 式内の演算子に対する優先順位ルールの適用
✓ SQL 文で返される行の制限
✓ 置換変数の使用
✓ DEFINE および VERIFY コマンドの使用
12.単一行関数を使用した出力のカスタマイズ
✓ SQL の SELECT 句および WHERE 句における文字関数を使用した文字列の操作
✓ 日付データの算術演算の実行
✓ ROUND、TRUNC および MOD 関数を使用した数値の操作
✓ 日付関数を使用した日付の操作
13.変換関数および条件式の使用
✓ NVL、NULLIF および COALESCE 関数のデータへの適用
✓ 暗黙的および明示的なデータ型変換の理解
✓ TO_CHAR、TO_NUMBER および TO_DATE 変換関数の使用
✓ 複数の関数のネスト
14.グループ関数を使用した集計データのレポート
✓ グループの結果の制限
✓ データのグループの作成
✓ グループ関数の使用
15.結合を使用した複数の表のデータの表示
✓ 自己結合の使用
✓ 様々なタイプの結合の使用
✓ 非等価結合の使用
✓ 外部結合の使用
16.副問合せを使用した問合せの解決
✓ 単一行の副問合せの使用
✓ 複数行の副問合せの使用
17.集合演算子の使用
✓ SELECT 文の照合
✓ 集合演算での ORDER BY 句の使用
✓ INTERSECT 演算子の使用
✓ MINUS 演算子の使用
✓ UNION および UNION ALL 演算子の使用
Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates
18.DML 文を使用した表の管理
✓ データベース・トランザクションの管理
✓ データ操作言語の使用
✓ トランザクションの制御
19.データ定義言語の理解
✓ データ定義言語の使用
20.シーケンス、シノニムおよび索引の管理
✓ 索引の管理
✓ シノニムの管理
✓ シーケンスの管理
21.ビューの管理
✓ ビューの管理
22.スキーマ・オブジェクトの管理
✓ 一時表の作成および使用
✓ 制約の管理
23.異なるタイム・ゾーンでのデータの管理
✓ CURRENT_DATE、CURRENT_TIMESTAMP および LOCALTIMESTAMP の使用
✓ INTERVAL データ型の使用

https://www.oracle.com/a/ocom/docs/dc/silverdba-88608-ja.pdf

受験料

 この記事を作成している2025年2月時点で受験料は以下になっています。

 受験料(税抜): ¥34,300

https://education.oracle.com/ja/oracle-database-administration-i/pexam_1Z0-082

オラクルシルバーの対策・勉強方法

翔泳社「オラクルマスター教科書 Silver DBA」が本試験の対策本になります。通称黒本です。オラクル社が監修して作成されている著書になるため、基本的にこの黒本の内容をすべて理解しておけばオラクルシルバーに合格することができると考えてよいでしょう。細かいオラクルデータベースの仕様はGoogleで検索してオラクルが公開している公式ドキュメントを参照するなどしておきましょう。実際に自分の使っているパソコンにOracle Linux、Oracle Databaseをインストールしてデータベースになれるのもおすすめです。

Linuxの操作に慣れていない場合は、Linuxの操作にも慣れましょう。

有効期限はない

この記事を作成している2025年2月時点で、ORACLE MASTER Silver DBA 2019の有効期限はありません。一度合格すればその後失効しない資格になります。

オラクルシルバーに受かったら

オラクルシルバーに合格したら、オラクルゴールドにも合格しておきましょう。実務ではオラクルゴールドで出題される内容について対応することが多いためです。

他の資格にも言えることですが、ある程度の難易度のある資格でない限り、実際の現場で即戦力ということにはならない場合が多く、難易度の高い資格でない限りはやる気をアピールするために資格を取るということになりがちです。オラクルシルバーの場合、オラクルゴールドを取得するという前提がある資格試験ぐらいに思っておきましょう。

オラクルゴールドの他には、国家資格のデータベーススペシャリストがあるので、こちらの取得も目指しましょう。データベーススペシャリストもオラクル資格同様に有効期限はありません。オラクルの資格はオラクルのデータベースの仕様についての理解を求める資格試験ですが、データベーススペシャリストはより汎用的なデータベースの技術力を問う資格試験になっています。どちらも取得しておくことで実務で活きる技術力を養うことができます。

ネットワークやOSの知識もあるとよい

Oracle製のデータベースを使用している実務現場では必ずOracle Linuxを使用します。Oracle Linuxは仕様がRed Hat Enterprise Linuxと近いため、Red Hat Enterprise Linuxの仕様を理解しておくことも求められます。データベースチームで稼働する際に実務で困らないようにするにはLPIC/LinuCやCCNA、ネットワークスペシャリストなどの資格を取得しておくとよいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました