【Linux】パーミッションの概要

Linux

ls -la で表示できるファイル・ディレクトリのパーミッションについての概要をまとめました。

第11章 ファイルシステムの権限の管理 | Red Hat Product Documentation
第11章 ファイルシステムの権限の管理 | Red Hat Documentation

パーミッションとは

パーミッションとは、ファイルやディレクトリに対する権限のことです。

わかりやすく表現すると、特定のファイルやディレクトリに対して、以下のどの行為に対応しているかを示したものがパーミッションです。

  • 読み取り権限
  • 書き込み権限
  • 実行権限

読み取り権限は、ユーザーがそのファイル・ディレクトリを読み取ることができる権限です。参照することも読み取り権限があればできます。

書き込み権限はユーザーがファイル・ディレクトリに書き込むことができる権限です。ファイルやディレクトリの編集はこの権限がないとできません。

実行権限はユーザーがそのファイル・ディレクトリを実行することができる権限です。この権限がないとユーザーはファイルを実行できません。

ls -la コマンドでファイル・ディレクトリのパーミッションを確認する

以下のコマンドを実行してファイル・ディレクトリのパーミッションを確認できます。

ls -la 
[root@RHEL95 ~]# ls -la
合計 44
dr-xr-x---.  6 root root 4096  4月 13 16:15 .
dr-xr-xr-x. 19 root root  266  4月  5 21:07 ..
drwxr-xr-x   3 root root   17  3月 29 20:46 .ansible
-rw-------.  1 root root 3850  4月  9 20:23 .bash_history
-rw-r--r--.  1 root root   18  8月 11  2021 .bash_logout
-rw-r--r--.  1 root root  141  8月 11  2021 .bash_profile
-rw-r--r--.  1 root root  429  8月 11  2021 .bashrc
drwx------.  2 root root    6  3月  2 21:29 .cache
-rw-r--r--.  1 root root  100  8月 11  2021 .cshrc
-rw-------   1 root root   20  4月 13 16:15 .lesshst
drwx------.  2 root root    6  3月  2 20:23 .ssh
-rw-r--r--.  1 root root  129  8月 11  2021 .tcshrc
-rw-------   1 root root 5762  4月  5 21:15 .viminfo
-rw-------.  1 root root  864  3月  2 20:32 anaconda-ks.cfg
drwxr-xr-x   2 root root   21  4月 13 16:15 ls-command

rは読み取り権限、wは書き込み権限、xは実行権限

ls -la の実行結果から、読み書き実行権限を確認できます。

実行権限のあるファイルはTeraterm 5.3ではデフォルトで緑色の文字で表示されました。

一番左の-やdはディレクトリかファイルかを表す

一番左は権限とは関係なく、ディレクトリであるかファイルであるかを表します。Windowsでいうフォルダがディレクトリに該当します。

-rw-------   1 root root 5762  4月  5 21:15 .viminfo
-rw-------.  1 root root  864  3月  2 20:32 anaconda-ks.cfg
drwxr-xr-x   2 root root   21  4月 13 16:15 ls-command

隠しファイルはファイル名の先頭に.(ドット)がつく

隠しファイルにはファイル名の先頭に.がつきます。以下の例ではbashの前に.がついています。

-rw-------.  1 root root 3850  4月  9 20:23 .bash_history

隠しファイルはlsコマンドだけでは表示されず、オプションで-aをつけると表示される

隠しファイルはlsコマンドを実行した際に表示されません。

ls -aのよう-aオプションをつけると表示されます。

chmodコマンドで変更できるパーミッションの詳細

lsコマンドで確認できるパーミッションはchmodコマンドで変更することができます。

chmodコマンドで変更するパーミッションは以下になります。

記号数字備考
読み取り権限r4
書き込み権限w2
実行権限x1
すべての権限rwx7rは4、wは2、xは1なので、4+2+1で7
読み書き権限rw6
rは4、wは2なので、4+2で6

chmod 777 <ファイル名>(すべてのユーザーにすべての権限を付与するコマンド)など、chmodコマンドの後ろの数字で変更する権限を管理できます。読み書き実行権限はそれぞれ4、2、1となっており、これらの数字を足すことで権限を追加することもできます。

例えば、すべてのユーザーに対して読み書き権限を付与するには以下のように実行します。

# chmod 666 <ファイル名>

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