令和6年度のネットワークスペシャリスト午後1の問題と解答の解説をまとめました。

問題が公開されているページのURLリンク
ネットワークスペシャリストの過去問はネットワークスペシャリストを実施しているIPAが公開しています。以下のリンクが令和6年度のネットワークスペシャリスト午後1の過去問です。
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/m42obm000000afqx-att/2024r06h_nw_pm1_qs.pdf
令和6年度午後1問1の解説
令和6年度の午後1の過去問の回答も、ネットワークスペシャリストを実施しているIPAによって公開されています。
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/m42obm000000afqx-att/2024r06h_nw_pm1_ans.pdf








LBとCDNの理解が主な問題のテーマだと思います。
LBはロードバランサーのことです。CDNはContent Delivery Networkの頭文字です。
CDNは、DDoS(ディードス)攻撃の対策にもなる技術です。以下でLB、CDN、BGP、DDoS攻撃の詳細を解説します。
LB(ロードバランサー)の詳細
準備中
CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の詳細
準備中
BGPの概要
準備中
DDoS(ディードス攻撃)の詳細
準備中
解答例に関する解説
以下では解答例に対する解説をまとめます。
設問1の解説
(1)について説明します。
ICMP echoには、ICMP echo requestとICMP echo replyの2通りが存在する。今回はICMP echo requestとICMP echo replyの2つどちらのこともさしてICMP echoと呼んでいる。
ICMP echoはOSI参照モデルのレイヤー3で動作するプロトコルであるため、IPアドレスを使用した通信の死活監視はできるが、OSI参照モデルのレイヤー7で動作するプロトコルhttp(Apache)のプロセスに関しては死活監視ができない。
よって解答例は「ICMP echoに応答するがHTTPサーバのプロセスが停止している状態を検知できない。」となる。
ヘルスチェック方式
ヘルスチェック方式にはOSI参照モデルで異なるレイヤを対象にヘルスチェックを行うことができる。
ヘルスチェック方式 | OSI参照モデル | 内容 |
レイヤ3方式 | ネットワーク層(レイヤ3) | pingコマンド(ICMP)を使用し、各サーバをIPアドレス単位、ネットワーク層レベルでチェックする。 |
レイヤ4方式 | トランスポート層(レイヤ4) | TCPコネクション確立を試みることで、サーバをポート単位、トランスポート層レベルでチェックする。 |
レイヤ7方式 | アプリケーション層(レイヤ7) | HTTPリクエストを定期的にサーバーに送信し、応答コードや応答時間でチェックする方法。 |
(2)について説明します。
ロードバランサーには負荷分散をどのように振り分けるかの方式がいくつかあります。振分け方式は負荷分散アルゴリズムともいいます。
ロードバランサーの振分け方式は以下の2方式に分類できます。
- 静的分散方式
- 動的分散方式
以下の表に静的分散方式に分類される振分け方式をまとめました。
ラウンドロビン | |
以下の表に動的分散方式に分類される振分け方式をまとめました。
最小コネクション数 | |
最小クライアント数 | |
最小応答時間 | |
最小サーバ負荷 | |
最小サーバ負荷 |