RHCEの概要をまとめました。
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RHCE 認定試験 | EX294
このバージョンの RHCE 認定試験 (EX294) では、システム管理者の Red Hat Enterprise Linux 8 の使用スキルをテストします。
RHCEの概要
RHCEの概要を以下の表にまとめました。
出題形式 | 実際にRHELを操作する実技試験 |
受験料 | 50,000円(税抜) |
有効期間 | 3年間 |
申し込み方法 | Red Hat 公式サイトから申し込み https://www.redhat.com/ja/services/training/ex294-red-hat-certified-engineer-rhce-exam-red-hat-enterprise-linux-9 |
受験条件 | RHCSAに合格していること |
RHCEの受験資格
RHCEはRHCSAを受験して合格していなければ受験することができません。
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Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)
Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) は、Red Hat Enterprise Linux 環境で必要なスキルと知識を習得していることが実証されます。
RHCEの出題範囲
RHCEの出題範囲は以下です。
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RHCE 認定試験 | EX294
このバージョンの RHCE 認定試験 (EX294) では、システム管理者の Red Hat Enterprise Linux 8 の使用スキルをテストします。
Red Hat 認定システム管理者として担当するすべてのタスクを実行する能力
- 基本的なツールの理解と使用
- 稼働中のシステムの運用
- ローカルストレージの設定
- ファイルシステムの作成と設定
- システムのデプロイ、設定、保守
- ユーザーとグループの管理
- セキュリティの管理
Ansible のコアコンポーネントの理解
- インベントリー
- モジュール
- 変数
- ファクト
- ループ
- 条件付きタスク
- Play
- タスクの失敗の処理
- Playbook
- 設定ファイル
- ロール
- 提供されたドキュメントを使用した、Ansible モジュールとコマンドに関する特定の情報の検索
ロールと Ansible Content Collections の使用
- ロールの作成と処理
- ロールをインストールして Playbook で使用
- Content Collections をインストールして Playbook で使用
- Content Collections から関連する一連のロール、補助モジュール、その他のコンテンツを取得し、Playbook で使用
Ansible 制御ノードのインストールと設定
- 必要なパッケージのインストール
- 静的ホスト・インベントリー・ファイルの作成
- 設定ファイルの作成
- ホストのグループを定義するための静的インベントリーの作成と使用
Ansible 管理対象ノードの設定
- SSH キーを作成して管理対象ノードに配布
- 管理対象ノードで特権エスカレーションを設定
- 管理ノードへのファイルのデプロイ
- 単純なシェルスクリプトを分析し、Playbook に変換
Automation content navigator による Playbook の実行
- Automation content navigator による Playbook の実行方法に関する知識
- Automation content navigator による利用可能な Ansible Content Collection で新しいモジュールの検索と使用
- Automation content navigator によるインベントリの作成と Ansible 環境の設定
Ansible の Play と Playbook の作成
- 一般的に使用される Ansible モジュールの活用方法についての知識
- 変数を使用したコマンド実行結果の取得
- 条件文を使用した Play の実行制御
- エラー処理の設定
- システムを特定の状態に設定するための Playbook の作成
以下と連携する Ansible モジュールによる標準的な RHCSA タスクの自動化
- ソフトウェアパッケージとリポジトリ
- サービス
- ファイアウォールルール
- ファイルシステム
- ストレージデバイス
- ファイルコンテンツ
- アーカイブ
- タスクスケジューリング
- セキュリティ
- ユーザーとグループ
コンテンツの管理
- カスタム設定ファイルを作成するためのテンプレートの作成と使用
- Playbook で Ansible Vault を使用した機密データの保護
RHCEの対策
RHCEは、LPIC/LinuCのように日本語の教材がAmazon等で購入できず、Red Hat公式の教材は高額なため、個人でRHCEの対策をする場合は上述の試験範囲に対応した技術力を独学で身に着けるというのが基本になります。
もしくは、英語の参考書を購入して翻訳するか、英語を学んでいるのであれば英語の教材をそのまま使用します。Red Hat公式の教材は20円ほどの費用が必要ですが、そちらの費用を支払い、教材を確認するというのも対策のひとつです。
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Red Hat Enterprise Linux Automation with Ansible | RH294
Red Hat Linux Automation with Ansible (RH294) では、プロビジョニング、構成、アプリケーション・デプロイメント、オーケストレーションを自動化する方法を学びます。
RHCE以外のRed Hat認定資格の概要
別記事にて、Red Hat認定資格の概要をまとめています。