sysctl -aで確認できるacctの詳細をまとめました。
manコマンドでacctについて確認する
以下のコマンドを確認してacctについて確認します。
man 5 acct
acctはAccountの略語だと思われる
以下はUbuntsuのドキュメントからの引用です。
acct - プロセス・アカウンティング・ファイル
acctはプロセスアカウンティングファイルのことです。acctはAccountの略語だと思われます。
プロセスアカウンティングとは
プロセスアカウンティングとは、各プロセスのリソース使用状況に関するデータをその実行時に収集するものです。
プロセス・アカウンティング・データ
最終更新: 2024-12-06
アカウンティング・システムは、各プロセスのリソース使用状況に関するデータを、その実行時に収集します。このデータには、次のものがあります。
プロセスが実行されているユーザー番号とグループ番号
コマンドの名前の最初の 8 文字
プロセスが属するワークロード・マネージャーのクラスを表す 64 ビットの数字キー
プロセスによって使用された経過時間とプロセッサー時間
メモリー使用量
転送された文字数
プロセスのために読み書きされたディスク・ブロックの数
man 5 acctコマンドの中身
man 5 acctコマンドで確認できる内容を確認していきます。以下の通り説明が確認できます。
The /proc/sys/kernel/acct file, described in proc(5), defines settings that control the behavior of process accounting when disk space runs low.
Googleで翻訳してみます。
proc(5)で説明されている/proc/sys/kernel/acctファイルは、ディスク容量が不足した場合のプロセスアカウンティングの動作を制御する設定を定義します。
RHELのデフォルトパラメータ
Red Hat Enterprise Linux 9.5にデフォルトで設定されているカーネルパラメータacctを確認してみます。
[root@RHEL95 ~]# sysctl -a | grep acct
kernel.acct = 4 2 30
上記数値の説明は以下になります。
空き領域が 2% を下回るとアカウンティングを一時停止し、少なくとも 4% に増加すると再開し、空き領域の量に関する情報を 30 秒間有効とみなします。
※以下をGoogleで翻訳
That is, suspend accounting if free space drops below 2%; resume it if it increases to at least 4%; consider information about amount of free space valid for 30 seconds.
より詳しい説明は以下です。
BSD形式のプロセスアカウンティングが有効な場合、これらの値でその動作を制御します。ログが保存されているファイルシステムの空き容量が
lowwater
%を下回ると、アカウンティングは一時停止します。空き容量が%を上回ると、highwater
アカウンティングは再開されます。frequency
空き容量を確認する頻度を指定します(値は秒単位)。
highwater lowwater frequency