以下のRed Hat Enterprise Linuxのカーネルを特定のバージョンにアップグレードする方法をまとめました。
- Red Hat Enterprise Linux 8.x
- Red Hat Enterprise Linux 9.x
カーネルのアップグレードは以下の2通りの方法があります。
- yum/dnfコマンドで実施
- Red Hat公式サイトからrpmパッケージをダウンロードし、rpmコマンドで実施
yum/dnfコマンドで実施する
以下のいずれかのコマンドで特定のバージョンにカーネルをアップグレードします。
yum install kernel-{version}
dnf install kernel-{version}
1.5. 特定のカーネルバージョンのインストール | Red Hat Product Documentation
1.5. 特定のカーネルバージョンのインストール | Red Hat Documentation
yum/dnfコマンドで実施する場合の前提条件
以下の前提条件を満たしていることを確認します。
- yum.confもしくはdnf.confファイルにexcludepkgsでカーネルのバージョンアップができないよう記載されていないこと
- OSがRHNに接続されていること
カーネルの現在のバージョンを確認する
以下のコマンドで現在のカーネルのバージョンを確認します。
uname -r
yum/dnfコマンドでカーネルをアップグレード
以下のコマンドで特定のバージョンのカーネルにアップグレードします。
dnf install kernel-{version}
OSの再起動を実施する
以下のコマンドを実行して、kernel(カーネル)のバージョン変更後に再起動が必要であることを確認する
needs-restarting –services
以下のコマンドでOSの再起動を実施する。
reboot
カーネルのバージョンが変化していることを確認する
再起動実施後に再度以下のコマンドを実行してカーネルのバージョンが変わったことを確認します。
uname -r
Red Hat公式サイトから該当のバージョンのカーネルをインストールする
上記のやり方でカーネルのバージョンを上げられない場合は、Red Hat公式サイトから該当のカーネルバージョンのrpmパッケージをダウンロードしてrpmコマンドで特定のカーネルのバージョンを適用します。