【Linux/RHEL】RHEL9.5でのansible(アンシブル)の実行手順検証

Red Hat Enterprise Linux 9でのansibleの使い方、実際に作業した手順の検証結果をまとめました。

今回検証に利用したのは以下のLinuxです。

Red Hat Enterprise Linux 9.5

RHEL9でのAnsibleの使用については以下の記事を参考に実施します。

RHEL 9 での Ansible の使用 - Red Hat Customer Portal

この記事では、RHEL 9 で Ansible を使用する方法について説明します。

ansible-freeipaについてはIdMを使用しなければ考慮する必要がありません。

https://docs.redhat.com/ja/documentation/red_hat_enterprise_linux/9/pdf/using_ansible_to_install_and_manage_identity_management/Red_Hat_Enterprise_Linux-9-Using_Ansible_to_install_and_manage_Identity_Management-en-US.pdf

Ansibleの概要
1. RHEL9のAnsibleのインストール状況確認
ローカル環境（localhost）でAnsibleを実行する

Ansibleの概要

Ansibleの詳細は以下のRed Hatで説明されています。

Ansible の基本を学ぶ

Ansible は、プロビジョニングや構成管理などの IT プロセスを自動化します。Ansible の基本を学べるよう、主要なコンセプトについて説明します。

RHEL8.5までと、RHEL8.6以降、RHEL9でのAnsibleは以下の通り仕様が異なります。

Ansible Engine が Ansible Core に置き換わる（Ansible Engine はRHEL9.0以降サポートされなくなります）
Ansible CoreがRHEL 9.0 リリース以降デフォルトでインストールされる
Ansible Coreには、ansible-playbook、ansibleコマンドなどが含まれる

Ansibleそのものの公式ドキュメントは以下です。日本語化されているので確認しやすくなっています。

日本語ドキュメント (Japanese) | Ansible Documentation

Ansible Documentation

参考：

2.2. Ansible Engine から Ansible Core への移行 | Red Hat Product Documentation

2.2. Ansible Engine から Ansible Core への移行 | Red Hat Documentation

第2章 RHEL システムロールの自動化を有効にするためのパッケージの更新 | Red Hat Product Documentation

第2章 RHEL システムロールの自動化を有効にするためのパッケージの更新 | Red Hat Documentation

RHEL9のAnsibleのインストール状況確認

実際にRHEL9.5を起動して、Tera TermでSSH接続し以下の2つのコマンドを実行してみました。

dnf info ansible

dnf info ansible-core

まずはOSのバージョンを確認します。

[root@localhost ~]# cat /etc/redhat-release
Red Hat Enterprise Linux release 9.5 (Plow)

それぞれのコマンドの実行結果は以下です。

[root@localhost ~]# dnf info ansible
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs)                                                        6.9 kB/s | 4.1 kB     00:00
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs)                                                        2.8 MB/s |  46 MB     00:16
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs)                                                     7.7 kB/s | 4.5 kB     00:00
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs)                                                     2.5 MB/s |  50 MB     00:20
メタデータの期限切れの最終確認: 0:00:04 前の 2025年02月24日 19時19分42秒 に実施しました。
エラー: 表示するための一致したパッケージはありません

[root@localhost ~]# dnf info ansible-core
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
メタデータの期限切れの最終確認: 0:14:14 前の 2025年02月24日 19時19分42秒 に実施しました。
利用可能なパッケージ
名前         : ansible-core
エポック     : 1
バージョン   : 2.14.17
リリース     : 1.el9
Arch         : x86_64
サイズ       : 2.6 M
ソース       : ansible-core-2.14.17-1.el9.src.rpm
リポジトリー : rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms
概要         : SSH-based configuration management, deployment, and task execution system
URL          : http://ansible.com
ライセンス   : GPLv3+
説明         : Ansible is a radically simple model-driven configuration management,
             : multi-node deployment, and remote task execution system. Ansible works
             : over SSH and does not require any software or daemons to be installed
             : on remote nodes. Extension modules can be written in any language and
             : are transferred to managed machines automatically.

Ansible Engineはインストールされていませんが、Ansible Coreはインストールされていることが分かります。