SNMPの概要をまとめました。
SNMPとは
SNMPはSimple Network Management Protocol)の頭文字で、ルータ、スイッチ、サーバなどがTCP/IPネットワークに接続された状態である際に、ネットワークを経由して監視、制御を実施するアプリケーション層(OSI参照モデル第7層)で動作する通信プロトコルです。
SNMPのポート番号
本記事でポーリングとトラップの違いについては後述で説明していますが、定期的な連絡(ポーリング)には161/UDP、障害発生時の通知(トラップ)には162/UDPのポート番号を使用します。
MIB(ミブ)の概要
MIBはManagement Information Baseの頭文字で、日本語で表現すると、管理情報ベースのことを指します。
MIBは、SNMPで利用できる情報をツリー構造で記述したテキストファイルのことです。
MIBの構造
MIBには大きく二つの種類があります。
| MIBの種類 | 説明 |
| 標準MIB | 各ベンダーの機器で共通して使用できる汎用的なMIB |
| 拡張MIB | 各ベンダーが独自に作成したMIB |
SNMPの動作方法
SNMPは以下のいずれかの方法で動作します。
- SNMPポーリング(SNMPを管理しているマネージャからエージェントに問い合わせる)
- SNMPトラップ(エージェントからマネージャーに情報を送信する)
SNMPポーリングの概要
SNMPポーリングはSNMPを管理している、SNMPマネージャがSNMPエージェントに情報を問い合わせて、MIBを取得する方法です。
SNMPトラップの概要
SNMPトラップは、SNMPポーリングとは反対にSNMPのエージェント側がSNMPのマネージャにMIBの情報を発信する形で機器を監視する方法です。
SNMPのバージョン
SNMPにはv1からv3までのバージョンがあります。
snmpwalkコマンド
snmpwalkコマンドはLinuxから指定したSNMPエージェントの情報の取得ができます。
