WSL2でRHEL10.0をWindows Server 2022・2025上で動作させみた

Linux

以下の記事を参考にWindows Server 2022 / 2025に対してWSLをインストールする方法をまとめました。

Windows Server への Linux サブシステムのインストール
Windows Server に Linux サブシステムをインストールする方法について説明します。 WSL は、Windows Server 2019 (バージョン 1709) 以降にインストールできます。
Windows Subsystem for Linux とは
Windows Subsystem for Linux について説明します。これには、さまざまなバージョンとその使用方法が含まれます。 Microsoft は Linux を愛しています。

WSLとは

WSLはWindows上でLinuxを動作させることができる機能です。

Windows Subsystem for Linux (WSL) は Windows の機能であり、別の仮想マシンやデュアル ブートを必要とせずに、Windows マシンで Linux 環境を実行できます。 WSL は、Windows と Linux の両方を同時に使用する開発者にシームレスで生産性の高いエクスペリエンスを提供するように設計されています。

Windows Subsystem for Linux とは
Windows Subsystem for Linux について説明します。これには、さまざまなバージョンとその使用方法が含まれます。 Microsoft は Linux を愛しています。

Windows Server 2025でWSL2をインストールしてみる

まずは以下のMicrosoft公式サイトの案内に従って次のコマンドを実行します。

Windows Server への Linux サブシステムのインストール
Windows Server に Linux サブシステムをインストールする方法について説明します。 WSL は、Windows Server 2019 (バージョン 1709) 以降にインストールできます。

Windows Server 2022 および 2025 デスクトップ エクスペリエンスに WSL をインストールする
Windows Server 2022 では、次のコマンドを使用した単純な WSL インストールがサポートされるようになりました。

wsl.exe --install

Windows Server 2022 で WSL を実行するために必要なすべてのものをインストールするには、 管理者 の PowerShell でこのコマンドを入力し、コンピューターを再起動します。

このコマンドを実行すると、必要なオプション コンポーネントが有効になり、最新の Linux カーネルがダウンロードされ、WSL 2 が既定として設定され、Linux ディストリビューションがインストールされます (既定では Ubuntu)。

Windows Server 2025でPowershell を起動して実行します。

wsl.exe --install

まずはWindows Server 2025でPowershellを管理者で実行して起動します。

先ほど紹介した以下のコマンドを実行します。

wsl.exe --install

コマンドの処理が完了するまで待ちます。

コマンドの実行が完了しました。コマンドの処理の結果は以下のテキストでも掲載しておきます。

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください!https://aka.ms/PSWindows

PS C:\Users\Administrator> wsl.exe --install
ダウンロード中: Linux 用 Windows サブシステム 2.6.1
インストール中: Linux 用 Windows サブシステム 2.6.1
Linux 用 Windows サブシステム 2.6.1 はインストールされました。
Windows オプション コンポーネントをインストールしています: VirtualMachinePlatform

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.26100.1150

イメージのバージョン: 10.0.26100.1742

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
要求された操作は正常に終了しました。変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。
要求された操作は正常に終了しました。変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。
PS C:\Users\Administrator>

システムの再起動が必要なのでWindows Server 2025を再起動します。

システムを起動してエクスプローラを立ち上げてみると、Linuxを選択できるようになりました。

以下のページで紹介されている作業は、今回はWindows Server 2025での作業なのでPowershellでの実行は省略します。Server Coreは、Windows Serverの最小限のインストールのことです。

Windows Server への Linux サブシステムのインストール
Windows Server に Linux サブシステムをインストールする方法について説明します。 WSL は、Windows Server 2019 (バージョン 1709) 以降にインストールできます。

以前のバージョンの Windows Server と Server Core に WSL をインストールする

Windows Server 2019 (バージョン 1709 以降) と 2019 以降の Server Core に WSL をインストールするには、以下の手動インストール手順に従います。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux, VirtualMachinePlatform

これでWindows Server 2025にWSLのインストールが完了しました。

Windows Server 2025にインストール可能なLinuxの確認

以下のコマンドをWindows Server 2025上のPowershellで実行して、インストールが可能なLinuxを確認します。

まずは管理者実行でPowershellを開き、以下のコマンドを実行します。

wsl.exe --list --online
WSL のインストール
コマンド wsl --install を使用して、Linux 用 Windows サブシステムをインストールします。 好みの Linux ディストリビューション (Ubuntu、Debian、SUSE、Kali、Fedora、Pengwin...

2025年10月18日時点では、上記のコマンド実行ではRHEL10はインストールできるLinuxの一覧に表示されません。

wsl.exe –list –onlineからではなく、イメージファイルからインストールする

このコマンドからインストールできない場合は.tarファイルからもインストールができるため、今回は.tarファイルで実施します。

Windows Subsystem for Linux (WSL) 内の Linux ディストリビューションは、 Microsoft Store で使用できない場合でも、tar ファイルでインポートすることで使用できます。

WSL で使用する Linux ディストリビューションをインポートする
Linux 用 Windows サブシステムで使用する Linux ディストリビューションをインポートする方法について説明します。

以下のRed Hat公式サイトから、WSL2用のImage(イメージ)をtar.gzファイル形式でダウンロードできます。

※以下のページにアクセスするにはRed Hatへのアカウント登録が必要です。

Red Hat

イメージファイルをダウンロードしました。

引き続き以下のMicrosoft公式資料を参考にWSL2上にRHEL10のインストールをしていきます。

WSL で使用する Linux ディストリビューションをインポートする
Linux 用 Windows サブシステムで使用する Linux ディストリビューションをインポートする方法について説明します。

まずは、Powershellを管理者実行し、ダウンロードした.tar.gzファイルのあるディレクトリまでcdコマンドで移動します。

cd C:\Users\Administrator\Downloads

今回はadministratorユーザーのフォルダ配下にwsl2フォルダを作成して、次のコマンドを実行します。

C:\Users\Administrator\wsl2

以下のコマンドを実行します。

wsl --import RHEL10 C:\Users\Administrator\wsl2 .\rhel-10.0-x86_64-wsl2.tar.gz

エラーが表示されました。

PS C:\Users\Administrator\Downloads> wsl --import RHEL10 C:\Users\Administrator\wsl2 .\rhel-10.0-x86_64-wsl2.tar.gz
WSL2 は、現在のマシン構成ではサポートされていません。
"仮想マシン プラットフォーム" オプション コンポーネントを有効にし、さらに、BIOS で仮想化を有効にしてください。
"仮想マシン プラットフォーム" を有効にするには、次のコマンドを実行します: wsl.exe --install --no-distribution
詳細については、https://aka.ms/enablevirtualization をご覧ください
エラー コード: Wsl/Service/RegisterDistro/CreateVm/HCS/HCS_E_HYPERV_NOT_INSTALLED

以下の記事を参考にします。

以前のバージョンの WSL の手動インストール手順
wsl install コマンドを使用するのではなく、古いバージョンの Windows に WSL を手動でインストールする手順を説明します。

次の3コマンドをPowershell上で実行してから再度先ほどのコマンドを実行します。

dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
wsl --set-default-version 2

それぞれのコマンドの実行結果です。

PS C:\Users\Administrator\Downloads> dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.26100.1150

イメージのバージョン: 10.0.26100.1742

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

PS C:\Users\Administrator\Downloads> dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.26100.1150

イメージのバージョン: 10.0.26100.1742

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

PS C:\Users\Administrator\Downloads> wsl –set-default-version 2
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2
を参照してください
この操作を正しく終了しました。

Windows Server 2025を再起動します。

以下のコマンドを再度実行します。

wsl --import RHEL10 C:\Users\Administrator\wsl2 .\rhel-10.0-x86_64-wsl2.tar.gz

状況が改善しなかったため引き続き調査を実施します。

以下のページを参照しましたが有効な対応方法を得ることができませんでした。

Windows Subsystem for Linux のトラブルシューティング
Windows Subsystem for Linux で Linux を実行しているときに発生する一般的なエラーと問題について詳しく説明します。
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