iPhoneの内部ストレージの選び方 - ガジェットノート

iPhoneの内部ストレージの選び方

iPhoneの内部ストレージは購入後にカスタマイズすることができないため、購入時に慎重に選ぶ必要があります。

この記事ではiPhoneの内部ストレージの選び方をまとめました。

iPhoneのストレージの容量は購入後に後から変更できない

iPhoneにはSDカードスロットがないため、後からストレージを増やすことができません。クラウドを活用することも可能ですが、容量不足は日常的なストレスの原因になりかねません。

iPhoneのストレージ容量はiPhoneのバージョンによって異なる

iPhoneのストレージ容量は、iPhone16, iPhone16e など、バージョンによって異なります。iPhoneストレージの容量と向いている人は以下です。

  • 64GB / 128GB:ライトユーザー向け
  • 256GB:ストレージの容量に余裕を持たせたいライトユーザー向け
  • 512GB:写真撮影を頻繁に行う人向け
  • 1TB:動画編集・プロ用途やヘビーユーザー向け

64GB / 128GBは入れたいアプリをインストールするとほとんど空きがなくなる

SNS、動画、ゲーム系など人気アプリをいくつか入れるだけで、64GBや128GBはすぐに空きが少なくなります。さらに、アプリは使うたびにキャッシュ(画像・データの一時保存)を溜め込むため、知らないうちにストレージを圧迫していきます。

キャッシュを削除するには、アプリごとに次のような方法を取ります:

  • 設定 > 一般 > iPhoneストレージからアプリを選び、不要ならアプリを一度削除して再インストール(キャッシュも消える)
  • 一部のアプリ(例:SafariやLINEなど)では、アプリ内の設定からキャッシュを個別に削除可能

ただし、こまめな管理が必要で、根本的な解決にはなりにくいため、余裕のあるストレージ容量を最初から選ぶ方が安心です。

256GBを選ぶと、ライトユーザーは容量に余裕をもって使える

SNS、ゲーム、写真・動画撮影などをバランスよく楽しみたい人に最適な容量です。64GBや128GBに比べて空き容量に余裕があり、キャッシュやアプリの肥大化にもある程度耐えられるため、ストレージの心配を減らしたいライトユーザーにおすすめです。

512GBは写真撮影を行う頻度が多いユーザーにおすすめ

高画質の写真や4K動画をよく撮影する人にちょうどいい容量です。旅行やイベントなどで写真・動画を大量に保存しても圧迫されにくく、クラウドに頼らずローカル保存したい人に向いています。

動画撮影・編集を行う場合は1TB

高画質の写真や4K動画をよく撮影する人にちょうどいい容量です。旅行やイベントなどで写真・動画を大量に保存しても圧迫されにくく、クラウドに頼らずローカル保存したい人に向いています。

用途別おすすめ容量

写真とSNSがメインの人

128GB程度で十分
アプリや写真、音楽をある程度保存しても問題ありません。

動画を頻繁に撮る・保存する人

256GB以上がおすすめ
4K動画や長時間の撮影データはすぐに容量を圧迫します。

ゲームや動画編集を行う人

512GB〜1TBが安心
大型ゲームやProRes動画などは100GB単位で容量を使うこともあります。

ストレージ不足による問題

iPhoneのストレージが不足していると様々な問題が起こります。以下はその例です。

  • アプリのアップデートが不可になる
  • 写真や動画の保存に失敗する
  • システムのパフォーマンスが低下する
  • iOSのアップデートができなくなる

アプリのアップデートが不可になる

ストレージが逼迫すると、App Storeからのアプリ更新ができなくなります。多くのアプリは新機能の追加や不具合の修正、安全性の向上のために頻繁にアップデートされますが、空き容量が足りないと更新ボタンを押してもエラーが表示されてしまうことがあります。古いバージョンを使い続けることで、セキュリティの脆弱性や動作不良の原因にもなるため注意が必要です。

写真や動画の保存に失敗する

カメラアプリで撮影しようとした際に「保存できませんでした」や「空き容量が不足しています」といったエラーが出ることがあります。特に高画質設定(例:4K動画やHDR写真)での撮影では、1ファイルで数百MB~数GB必要になるため、空きが数GB程度しかない状態では正常に保存できません。思い出の瞬間を逃してしまう前に、常にある程度の空き容量を確保しておくのが理想です。

システムのパフォーマンスが低下する

ストレージが限界近くまで埋まると、iPhone全体の動作が重くなったり、アプリの起動が遅くなったりすることがあります。iOSは内部的にスワップ領域やキャッシュ用にストレージを使うため、空き容量が足りないとシステムがスムーズに動作できなくなります。特に古い機種では顕著で、タップに対する反応が鈍くなるなどの症状も見られます

iOSのアップデートができなくなる

iOSのアップデートには、数GB以上の空き容量が必要です。ダウンロード後に一時ファイルやインストール領域が必要となるため、アップデートを開始できない・失敗するという問題が発生します。最新OSにできないことで、新しい機能が使えないだけでなく、セキュリティリスクが高まることにもつながるため、定期的な空き容量の確保が重要です。

クラウドを活用すれば容量は少なくてもOK?

iCloudやGoogleフォトなどのクラウドサービスを使えば、ストレージの節約は可能です。ただし通信環境に依存するため、オフライン利用が多い人には不向きです。

iPhoneに対応しているSandiskの外付けSSD

iPhoneは基本的に内部ストレージしか使えませんが、LightningまたはUSB-C端子に対応したSanDisk製の外付けSSDを使えば、写真や動画などのデータを直接バックアップ・保存することが可能です。たとえば「SanDisk iXpand」シリーズはLightning端子対応で、専用アプリを使ってファイル転送が簡単に行えます。USB-C対応のiPhone(iPhone 15以降)では、USB-Cタイプの「SanDisk Extreme Portable SSD」などを接続することで直接データをやりとりすることも可能です。クラウドを使わずに大容量データを安全・高速に管理したいユーザーにとって便利な選択肢となります。

まとめ:未来の使い方も見越して選ぶのがコツ

iPhoneは数年使う前提で購入することが多いため、今の使い方+将来の使い方も考えて容量を選びましょう。買ったあとに「もう少し容量があれば…」と後悔するケースが多いため、予算に余裕があるならワンランク上の容量を選ぶのが無難です。