デスクトップパソコンの選び方、おすすめのブランドをまとめました。
デスクトップパソコンとは
デスクトップパソコンとは、机上に据え置いて使用するタイプのパソコンです。ノートパソコンと違って持ち運びには向きませんが、その分パフォーマンスや拡張性に優れています。主に以下の特徴があります。
- 高い処理能力:冷却性能に優れ、ハイエンドCPUやGPUを搭載可能
- 拡張性が高い:メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどを簡単に増設・交換できる
- 長期間使える:ノートより故障率が低く、パーツの交換で寿命を延ばしやすい
WindowsとMac、どっちを選ぶべき?
デスクトップPCには、大きく分けて「Windowsパソコン」と「Mac(macOS)パソコン」の2種類があります。それぞれに強みと特徴があり、用途やユーザーの好みによって最適な選択が異なります。
Windowsパソコン(一般的にBTOが主流)
Windowsのデスクトップパソコンは一般的にBTO(受注生産)によるものが主流です。Macと比べてカスタマイズ性が高く、購入後も必要に応じてパーツを変更することで性能をアップできます。
- 多くのメーカーが存在:マウスコンピューター、ドスパラ、パソコン工房、Lenovo、DELLなど
- ソフトウェアの対応範囲が広い:ゲーム、業務アプリ、CADなど圧倒的な互換性
- 価格の選択肢が豊富:5万円台の入門モデルから40万円超のハイエンドまで幅広い
- 自作やアップグレードが可能:BTOの自由度が非常に高い
Macデスクトップ(Apple製)
MacのデスクトップパソコンはWindowsのデスクトップパソコンほどカスタマイズ性が高くありません。その代わりAppleの製品らしく、iPhoneとの連携ができたり、おしゃれなデザインやUIが特長です。本格的にパソコンをカスタマイズせず、他のApple製品と組み合わせてパソコンを使用したい、インテリアとしてもパソコンを使いたい場合は特におすすめのパソコンです。
- 代表機種:Mac mini、iMac、Mac Studio、Mac Pro
- Mシリーズチップによる高効率:Apple独自のSoC(M2、M3など)で省電力かつ高性能
- 動画編集・音楽制作に強い:Final Cut ProやLogic Proなどと親和性が高い
- 見た目・UIの完成度が高い:デザイン性と統一されたUXが魅力
デスクトップパソコンをおすすめしたい理由
性能と安定性がノートパソコンより高い
デスクトップは冷却能力が高いため、長時間の高負荷作業でもパフォーマンスが落ちにくいです。動画編集、3Dモデリング、ゲーミングなどでは圧倒的に有利です。
カスタマイズ性とコストパフォーマンス
WindowsのBTOデスクトップパソコンであれば、同等スペックのノートPCに比べて価格が安く、自作や一部パーツのアップグレードも可能です。無駄のない構成にでき、ランニングコストも抑えられます。Macはカスタマイズがむつかしくその限りではありません。
大画面ディスプレイで作業効率UP
モニターを自由に選べるため、27インチ以上の広い画面や4K・144Hzなどの高性能ディスプレイも活用できます。
Windowsの場合、デスクトップパソコン=BTOパソコン
現在市場で販売されている多くのデスクトップパソコンは、BTO(Build To Order)パソコンです。これは「注文後に構成を決めて組み立てる」方式であり、購入者の用途や予算に応じて最適な構成で提供されます。
BTOパソコンのメリット
BTOパソコンはユーザーの好みに合わせてカスタマイズしたパソコンを購入できるので、最適な価格で最適な性能のパソコンを購入することができます。
- 必要な性能だけに絞ってコスパ良好
- GPU・電源・ストレージなど細かくカスタム可能
- 不要なプリインストールソフトが少ない
- 納期も短く、品質も安定している国内メーカーが多い
たとえば、マウスコンピューターやドスパラ、パソコン工房、FRONTIER、サイコムなどがBTOメーカーとして有名で、それぞれ独自の強み(コスパ、静音性、冷却設計、カスタマイズの自由度など)があります。
デスクトップPCの選び方のポイント
デスクトップパソコンの選び方を紹介します。
- CPU性能:Core i5 / Ryzen 5以上がおすすめ
- メモリ:最低16GB、動画編集やゲームなら32GB以上
- GPUの有無:ゲーミングや3DCG作業には必須
- ストレージ:SSD搭載モデルが高速。最低512GBあると安心
- 周辺機器:使用を検討しているデスクトップパソコンに最適な周辺機器を選びます
CPU性能
CPUは、パワーポイントやエクセルなどの処理を担うチップです。CPUの型番と世代によって性能が異なります。また、パソコンの処理性能はCPUの性能だけでなく、メモリの容量にも影響を受けます。CPUとメモリの組み合わせによって最適な性能のパソコンを使うことが重要です。例えば、CPUだけ性能が良くても、メモリの容量が少ないと期待していた性能が発揮できないということが起きます。逆に、メモリの容量多くてもCPUの性能が高くなければ処理が思ったより高速にならないということも起きます。
CPUの性能は、ベンチマークを公開しているサイトから確認ができます。
メモリ
メモリは、一度にパソコンが処理できる容量です。メモリが多いほど、一度にパソコンが処理できる容量が大きいことになります。前述の通り、CPUの性能にも影響を受けるので、CPUの性能とメモリの容量を同時に考慮する必要があります。メモリが大きくて処理にマイナスの影響を及ぼすことはないので、迷ったら大きめのメモリを選んでおくのがおすすめです。
GPUの有無
GPUは映像などのグラフィックの処理を担うパーツです。CPUによってはグラフィックを処理する部分がデフォルトで存在しないものもあります。GPUを搭載しているモデルはゲームが快適にプレイできたり、動画編集ができたりと、パソコンでできることが増えます。
ストレージ
データを保存しておくのがストレージです。ストレージにはHDDとSSDがあります。HDDはSSDよりも構造上安価ですが読み書きがSSDよりも遅く、現在ではあまりデスクトップパソコン本体のストレージとしては採用されていません。
データの保存用に、本体のシステム領域とは別でHDDを増設したり、外付けのHDD、SSDを購入してデータを保存するなどすることができます。