USB type C のバージョン2と3の違いまとめ - ガジェットノート

USB type C のバージョン2と3の違いまとめ

USB type Cのバージョン2と3の違いをまとめました。

USB Type-Cは近年ほとんどのスマートフォンやノートPCに搭載されていますが、「Type-C」という形状が同じでも内部の規格(バージョン)には大きな違いがあります。この記事では、USB Type-Cコネクタで使われるバージョン2(USB 2.0)とバージョン3(USB 3.0以降)の違いを整理します。

Type-Cは“形状”、USB 2.0/3.0は“転送規格”

混乱しやすい点ですが、「Type-C」はコネクタの形状の名称であり、中身の転送規格とは別物です。つまり、Type-C端子でも中身はUSB 2.0ということが普通にあり得ます

USB type Cバージョン2と3はデータの転送速度が異なる

  • USB 2.0(Type-C)
  • 最大転送速度:480Mbps(約60MB/s)
  • 一般的な充電ケーブルに多く採用されています。低価格・軽量。
  • USB 3.0/3.1/3.2(Type-C)
  • 最大転送速度:5Gbps~20Gbps(USB 3.2 Gen2×2で20Gbps)
  • 外付けSSDや高速ストレージ、4Kディスプレイ出力などに対応。
表記実際の転送速度別名
USB 2.0480MbpsHi-Speed
USB 3.05GbpsUSB 3.1 Gen 1
USB 3.1 Gen 210Gbps
USB 3.2 Gen 2×220Gbps

ケーブルも規格に注意!

見た目が同じType-Cでも、中の配線がUSB 2.0対応のものは低速なままです。USB 3.2に対応したケーブルは内部により多くの信号線が必要なため、やや太めで高価になりがちです。

高速通信を前提にしているなら「USB3.2 Gen1/Gen2対応」と明記されたケーブルを選ぶのが重要です。

電力供給(PD)にはバージョンが影響しない?

USB Power Delivery(PD)は電力供給に関する規格で、USBの転送バージョンとは別物です。ただし、PDとUSB 3.x以上がセットになっているケーブルは高性能で安定性が高いため、同時対応の製品を選ぶと安心です。

まとめ:Type-Cだからといって高速とは限らない!

比較項目USB 2.0 Type-CUSB 3.x Type-C
転送速度最大480Mbps最大5Gbps~20Gbps
映像出力非対応対応(DisplayPort Alt mode)
USB PD対応のものもある対応のものが多い
ケーブル価格安い(~1000円)高め(2000円以上も)

「Type-Cならどれも速い」は誤解です。
正しいUSBのバージョンに注目して、自分の用途に合った製品を選びましょう。