Wi-Fiの概要と選び方まとめ:速度・安定性・対応機器から見た最新ルーター選びガイド - ガジェットノート

Wi-Fiの概要と選び方まとめ:速度・安定性・対応機器から見た最新ルーター選びガイド

Wi-Fiとは

Wi-Fiは、無線でインターネット通信を可能にする技術で、正式名称は「Wireless Fidelity(ワイヤレス・フィデリティ)」です。家庭やオフィスでスマートフォン、パソコン、テレビ、ゲーム機などをインターネットに接続するための中核となる存在です。

インターネット接続の仕組み

  1. モデム:プロバイダと接続する装置
  2. ルーター:複数端末に接続を分配
  3. Wi-Fi機能付きルーター:電波で端末と接続

有線より柔軟に設置でき、複数台の機器と同時接続できるのがWi-Fiの最大のメリットです。

Wi-Fiはあくまで「無線で機器をつなぐ技術」であり、インターネットそのものではありません。インターネットに接続するには、以下のような仕組みが必要です。

プロバイダ(ISP)とは?

プロバイダ(ISP:Internet Service Provider)は、インターネットへの「入り口」を提供する業者です。自宅やオフィスから、世界中のウェブサイトやサービスにアクセスできるのは、プロバイダを経由してインターネット回線がつながっているからです。

代表的なプロバイダの例:

  • OCN、So-net、BIGLOBE、楽天ブロードバンドなど(日本国内)
  • NURO光、auひかり、ドコモ光などは回線とプロバイダをまとめて提供しているケースも多い

接続の流れ:3つの主要機器

  1. モデム(またはONU)
     自宅に引き込まれたインターネット回線(光回線・CATV・ADSLなど)を、家庭内で使える形に変換する装置です。プロバイダとの通信を可能にする機械でもあります。
  2. ルーター
     モデムからのインターネット接続を、複数の機器(パソコン・スマホ・テレビなど)に分配する装置です。有線でつなぐもの、無線LAN機能付きのものがあります。
  3. Wi-Fi機能付きルーター(無線LANルーター)
     無線通信で端末をネットにつなぐ役割を持ちます。最近の家庭用ルーターの多くはこの機能を備えています。

Wi-Fiの規格と速度の違いを知る:選び方の基準を整理しよう

Wi-Fiにはいくつもの**世代(規格)**があり、それぞれ通信速度、安定性、対応周波数が異なります。規格が新しくなるほど、通信の効率・安定性・同時接続台数に優れていきます。

主なWi-Fi規格と特徴

世代規格名最大速度(理論値)対応周波数帯
Wi-Fi 5IEEE 802.11ac3.5Gbps5GHz
Wi-Fi 6IEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz / 5GHz
Wi-Fi 6EIEEE 802.11ax9.6Gbps2.4 / 5 / 6GHz
Wi-Fi 7IEEE 802.11be46Gbps2.4 / 5 / 6GHz

周波数帯ごとの特徴:速さと届きやすさはトレードオフ

Wi-Fi電波は2.4GHz / 5GHz / 6GHzの3つの帯域に分かれています。それぞれにメリット・デメリットがあるため、使用環境に応じて適切に使い分けることが重要です。

2.4GHz帯の特徴

  • 電波の届く距離が長い(壁越しでも届きやすい)
  • 障害物に強く、屋内向き
  • ただし、Bluetoothや電子レンジと干渉しやすく通信が不安定になりがち
  • 利用者が多く、混雑しやすい

5GHz帯の特徴

  • 通信速度が速く安定している
  • 干渉が少ないため、ストレスのない通信が可能
  • ただし、壁や床を通しにくく、広い家や鉄筋住宅では届きにくいことも

6GHz帯(Wi-Fi 6E / 7)

  • 最新帯域でまだ利用者が少なく、非常に快適
  • 超高速・低遅延、AR/VR・クラウドゲーミング向け
  • 利用可能エリアが狭い・対応機器がまだ少ないことがデメリット

Wi-Fi規格の選び方ガイド:環境別に最適化しよう

利用環境おすすめ規格理由
一人暮らし/動画視聴中心Wi-Fi 5コスパと速度のバランスが良好
家族で複数台接続/在宅勤務Wi-Fi 6同時接続でも安定。混雑に強い
高速・低遅延重視(ゲーマー・配信者)Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7遅延が最小化され快適な通信環境
3LDK以上の戸建て/マンションWi-Fi 6 + メッシュ対応電波の死角を解消しやすい構成