2025年6月現在、アメリカではすでにAIによって新卒の仕事がなくなりつつある

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AIが人間の仕事を奪うといわれ続けてきたが、今年のアメリカの新卒の採用状況をみるとAIによって新卒の求人が明確に減っていることが分かった。

Bloombergの記事によると「AI氷河期時代の到来か」

以下の引用の通り、アメリカの新卒求職者の失業率が増えている。特にコンピュータ工学は失業率の多い業界に分類されるとのこと。

  • 22-27歳大卒者の失業率、約4年ぶり高水準5.8%-全国平均上回る
  • 専攻別の失業率、コンピュータ工学は3番目に高い水準-NY連銀
AI氷河期時代の到来か、過酷な米新卒者の就職事情-内定は狭き門
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大卒の失業率は過去4年を比較して高水準

Bloombergによると、過去4年での失業率は高水準になっている。

ニューヨーク連銀のデータによると、22-27歳の大卒者の失業率は今春、約4年ぶりの高水準の5.8%に達し、全米平均を大きく上回った。企業各社はこの春の新卒採用予定数を削減しており、銀行大手のエントリーレベル職を手に入れるのは、ハーバード大学に合格するよりも狭き門だ。

コンピュータ科学と数学分野の新卒失業率が高い

オックスフォードエコノミクスによれば、特にコンピュータ科学と数学分野の新卒失業率が高い。

これはChatGPTなどのAIがシステムエンジニアのプログラムを書くなどの仕事を担うことができてしまうためだ。

もっとも、全ての専攻が等しく厳しい状況にあるわけではない。ニューヨーク連銀の直近データによると、建設サービス専攻の大卒者の失業率は0.7%、栄養科学では0.4%と極めて低い水準にとどまっている。一方で、かつては引く手あまたとされたコンピュータ工学専攻の新卒者は、失業率が7.5%と高水準にあり、人類学、物理学に次ぐ3番目の高さとなっている。

  またオックスフォード・エコノミクスによると、コンピュータ科学と数学分野の雇用は、27歳以上では2022年以降に0.8%増加する一方、最近の新卒層では8%減少ししている。

アメリカの大学院を卒業していても採用がむつかしいケースも

コンピュータ科学は特に新卒の失業率が高いこともあり、アメリカの大学院でコンピュータ科学の修士号を取得していても採用がむつかしいケースもあると紹介されている。

フロリダ大学大学院でコンピュータ科学の修士号を取得したインド国籍のウダイ・メディセッティさんは、過去6カ月間で100件以上の求人に応募したが、いまだ採用に至っていない。夏の終わりまでに就職先が決まらなければ、インドに帰国せざるを得ないという。

NewsPicksの動画でも詳しくAIによる失業が語られている

詳しくは以下の動画を見てもらいたい。

ざっくりと動画の内容を引用してまとめると、法律分野やコンピュータサイエンスの分野での失業率の上昇が顕著だとのこと。なぜ新卒をAIに変えるかといえばやはり株主や出資者からの圧力があることから必要のない新卒を採用できないとも語られている。

MBAでも就職ができないケースがあるとのこと

NewsPicksの動画によると、MBA(アメリカの大学院を卒業した人、Master Business Admissionの頭文字)を取得する学生でもなかなか採用に至らないケースがあるとのこと。

Bloombergでもアメリカの大学院を卒業していても採用されるのがむつかしいケースがあったため、大学院を卒業していても採用されにくいケースがちらほらみられるようだ。

就職してからAIを使えるようにする必要がある

採用の場面でもAIが採用されていて、例えば求人への応募者の書類の審査をAIが行っているとのこと。

新卒がAIによって仕事を奪われるということは、それだけAIを使いこなせる人材になる必要があるということを意味します。

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