LinuCレベル2 202試験の出題範囲「2.10.1 Postfixの設定と管理」の技術的内容についての解説をまとめました。
重要度 3 概要 電子メールサーバーを管理できる。これには、電子メールのエイリアス、アクセス制限、仮想ドメインの設定も含まれる。また、内部的な電子メールリレーの設定および電子メールサーバーの監視も含まれる。 詳細 Postfixの設定ファイル、スプール、ログファイル
・/etc/postfix/, /etc/aliases, /var/spool/postfix/, /var/log/のメール関連のログ
Postfixの基本的な TLS の設定
SMTP認証の設定
SMTPプロトコルに関する基本的な知識
eximを知っている。

MUA(Mail User Agent)
MTA(Message Transfer Agent)
「オープンメールリレー」(または「オープンリレー」)の概要
MTA間でメールの転送を行うことをリレー(中継)といいます。
MDA(Mail Delivery Agent)
Postfixの概要
PostfixはLinuxで使用されるMTA(Message Transfer Agent)です。
postfixの設定ファイル/etc/postfix/main.cf の概要
/etc/postfix/main.cfはPostfixの主要な設定ファイルです。
Postfixのデーモンの設定ファイル/etc/postfix/master.cf の概要
Postfixのデーモンの設定ファイルは「/etc/postfix/master.cf」です。
SMTPの応答コード
SMTPの応答コードについて解説します。SMTPの応答コードの中で、2XX系のコードは成功を示します。
220:サービス準備が完了した
250:要求された処理が完了した
235:認証が成功した
221:送信チャネルを閉じる
ncコマンドで応答コードを確認できます。
nc <ホスト名> <ポート番号>

「/etc/aliases」ファイルの概要
「/etc/aliases」ファイルはメールのエイリアス(別名)を設定するファイルです。
[root@RHEL96 ~]# more /etc/aliases
#
# Aliases in this file will NOT be expanded in the header from
# Mail, but WILL be visible over networks or from /bin/mail.
#
# >>>>>>>>>> The program "newaliases" must be run after
# >> NOTE >> this file is updated for any changes to
# >>>>>>>>>> show through to sendmail.
#
# Basic system aliases -- these MUST be present.
mailer-daemon: postmaster
postmaster: root
# General redirections for pseudo accounts.
bin: root
daemon: root
adm: root
lp: root
...

「/etc/aliases」ファイルは以下の書式で設定を記載します。
アカウント名: 受け取りユーザ名
newaliasesコマンドの概要
「newaliases」コマンドは「/etc/aliases」ファイルの変更を反映させるために使用されるコマンドです。。
eximの概要
eximはDebian系の標準のMTA(Message Transfer Agent)です。
SMTP認証(SMTP-AUTH)の概要
SMTP認証(SMTP-AUTH)はMTAに接続する際に行う、認証する仕組みです。
SMTP認証はSASL(Simple Authentication and Security Layer)を利用します。
RBL(Real-time Blackhole List)の概要
RBL(Real-time Blackhole List)は迷惑メール(スパム)やウィルス等の送信を行う、問題のあると判断したメールの送信元を登録したブラックリストのことです。RBLは、MTAがクライアントからの接続を受け付ける際にRBLを照会し、ブラックリストにされているIPアドレスからの接続を拒否する仕組みで動作します。
参考資料
本記事の作成に使用した参考資料を掲載します。


