LinuCレベル3 303試験の概要と勉強方法をまとめました。
LinuCレベル3 303試験とは
LinuCレベル3はLinuxを含めたセキュリティに関する技術力を証明する資格試験です。
LinuCレベル2認定を受けている状態で本試験に合格するとLinuCレベル3認定を受けることができます。
資格の有効期限は合格日から起算して5年です。
LinuCレベル3 300, 304との有効期限関係
LinuCレベル3認定を受けると、下位の認定であるLinuCレベル1, 2の有効期限が更新されます。ただし、LinuCレベル3 300, 304に関してはそれぞれ独立した有効期限になるので、LinuCレベル3 303試験に合格してもLinuCレベル3 300, 304試験の有効期限は更新されません。
LinuCレベル3 303の試験内容
LinuCレベル3 303の出題範囲をまとめました。
303試験 出題範囲 概要
主題325:暗号化
- 325.1X.509 証明書と公開鍵の基礎
- 325.2暗号化、署名および認証のX.509 証明書
- 325.3暗号化ファイルシステム
- 325.4DNS と暗号化
主題326:ホストセキュリティ
- 326.1ホストの堅牢化
- 326.2ホストの侵入検知
- 326.3ユーザの管理と認証
- 326.4FreeIPA のインストレーションとSambaの統合
主題327:アクセス制御
- 327.1任意アクセス制御
- 327.2強制アクセス制御
- 327.3ネットワークファイルシステム
主題328:ネットワークセキュリティ
- 328.1ネットワークの堅牢化
- 328.2ネットワークの侵入検知
- 328.3パケットフィルタ
- 328.4仮想プライベートネットワーク(VPN)
LinuCレベル1 102でもセキュリティについては少し触れていますが、LinuCレベル3 303ではLinuCレベル1 102試験よりもかなり詳しくセキュリティの仕組みに関する試験が出題されます。
また、セキュリティはネットワークとの関係が密接であり、国家資格であるネットワークスペシャリストでもセキュリティの出題範囲が広く、LinuCレベル3 303試験でもネットワークとセキュリティをセットで詳しく学ぶ必要があります。
LinuCレベル3 303の勉強方法
LinuCレベル3 303試験は、LPI-Japan公認の教材を使用して学習します。
実際にローカル環境にLinuxを用意して操作を確認しておきましょう。
LinuCレベル3 303に受かったら
LinuCレベル3 303試験に合格したら、LinuCレベル3 300もしくはLinuCレベル3 304試験にも合格しておくことがおすすめです。
LinuCレベル3 303試験はセキュリティに関係する試験であることから国家資格であるセキュリティスペシャリストの試験内容やネットワークスペシャリストの試験内容も学習することになります。
その他にもAWSソリューションアーキテクトなどの試験でもセキュリティに関する出題があるため、本試験はLinuxに関する技術のみならず、LinuxというOSの観点から広くセキュリティの一般論を学習するためさまざまなIT資格試験との互換性がある試験です。本試験を通して学んだ技術を活かして、他の難関IT資格を取得してスキルアップするのがおすすめです。
まとめ
LinuCレベル3 303試験はセキュリティに関する資格試験です。国家資格であるネットワークスペシャリストやセキュリティスペシャリストでも出題がある技術も問われます。
本試験に合格することで、Linuxのセキュリティに関する理解がある人材としてアピールが可能になります。