SEO対策をしていく上で、Googleの検索エンジンに関する理解は必須です。また、その検索エンジンを提供しているGoogle社の理解もできることならしておいた方がいいと思います。
この記事では、Google社の思想についての概要を紹介します。
Contents
Google社とは
Google社とは、ラリーペイジ氏と、セルゲイブリン氏が立ち上げた、アメリカ合衆国のIT企業です。
ガレージから Googleplex へ
Google の歴史は 1995 年にスタンフォード大学で始まりました。ラリー ペイジがスタンフォード大学院への進学を考えていたとき、彼にキャンパスを案内することになったのがサーゲイ ブリンでした。2 人は初めて会った頃は意見がほとんど合わなかったそうですが、数年後には共同経営者となりました。寮の部屋を仕事場として、リンクを使用して個々のウェブページの重要性を判断する検索エンジンを作成しました。この検索エンジンは当初、Backrub という名前でした。
まもなく、Backrub は Google という名前に変わりました。1 の後にゼロが 100 個並んだ値を表す「googol(ゴーゴル)」という数学用語をもじったもので、ラリーとサーゲイの「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命にふさわしい名前です。
https://about.google/intl/ja_ALL/company-info/our-story
Googleの本社がある場所
Googleの本社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州マウンテンビューに位置します。カリフォルニア州の中でも、スタンフォード大学や、Apple社やMeta(旧Facebook社)などの本社も近くにあるいわゆるシリコンバレーに位置するあたりにGoogleの本社(ヘッドクオーター、HQ)があります。
Googleの本社は「Google Plex」と呼ばれる巨大な建物で、社員が生活しやすい建物となっています。
日本のGoogleオフィス
Googleの日本法人は、東京都渋谷にあるオフィスに登記されています。
Googleの日本オフィスはGoogleにとって初の海外オフィス
Googleの日本オフィスはGoogleにとって最初の海外オフィスです。
2001 年、Google は最初の海外オフィスを日本に開設しました。それ以来、Google はテクノロジーを通じた社会問題の解決を目指し、日本の人々の生活をより良いものにするという目標に向けて取り組んできました。性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、多様なバックグラウンドを持つ従業員たちが、自らの個性を最大限に活かしながら、数多くのプロジェクトに携わっています。Google はデジタル テクノロジーの力を利用して課題を解決しチャンスに変えることで、日本の可能性を引き出せるよう貢献したいと考えています。
https://www.google.com/about/careers/applications/locations/tokyo/?hl=ja_jp
Google創業者のラリーペイジ・セルゲイブリンはどんな人?
Googleの創業者である、ラリーペイジ氏とセルゲイブリン氏はともにスタンフォード大学の大学院で出会った人物です。
スタンフォード大学(大学院)の学風
スタンフォード大学(大学院)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるアメリカ合衆国の大学(大学院)です。
アメリカでは、高校までが義務教育に該当し、大学よりも大学院で高度な内容を学習します。日本では大学までで相当広い分野を学んで詰め込むため大学卒業というだけで一人前のような感じですが、アメリカの文化としては大学院を卒業していることが高学歴、と考えられがちです。
スタンフォード大学は世界大学ランキングのランキングで毎年上位に位置するアメリカを代表する大学です。
カリフォルニアにある広大なキャンパスの中で様々な学問を専門的に学ぶことができる施設になっています。
Googleがかかげる10の事実
GoogleはGoogleの社訓ともいえる情報を発信しています。
Google がかかげる10の事実
Google が掲げる 10 の事実
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のホームページはインターフェースが明快で、ページが瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は検索を行う会社です。検索に関する問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有している Google は、自分たちが何を得意としているのか、どうすればより良くできるのかを知っています。複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。検索分野で培った技術は、Gmail、Google マップなどの新しいサービスにも応用されています。Google は、これまで未開拓だった他の分野でも検索技術を活用し、ユーザーがさらに多くの情報にアクセスし利用できるようにすることを目指しています。- 遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にしないよう、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときは、常にスピードを念頭に置いています。モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chrome をリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して取り組みを続けていきます。- ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google は、オープンソース ソフトウェア開発にも力を入れており、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進んでいます。- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンで、メールやカレンダーの予定を確認したり、動画を見たり、そしてもちろん Google 検索にさまざまな方法でアクセスしたり、世界中の人々が多様なタスクをスマートフォンで行えるよう取り組みを行っています。また、Android をオープンソースのモバイル プラットフォームとして無料で公開し、世界中のモバイル ユーザーのために、さらなるイノベーションを促進したいと考えています。Android は、インターネットを形作ったオープン性をモバイルの世界にもたらします。ユーザーにより多くの選択肢や革新的な新しいモバイル体験を提供するだけでなく、携帯通信会社、メーカー、デベロッパーにも収益の機会をもたらします。- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google やその他のウェブサイトの広告スペースを販売することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が Google 広告を利用して商品を宣伝しており、また数多くのパブリッシャーが Google の AdSense プログラムを利用して、サイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。広告主かどうかにかかわらず、すべてのユーザーに最適なサービスを提供するため、Google では広告プログラムとその実践について、次のような基本理念を掲げています。検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Google は、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は、コンテンツ閲覧の妨げになるため、Google では許可していません。Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模に関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
Google が掲載する広告は、「スポンサー リンク」として常に明示されるため、検索結果の完全性が損なわれることはありません。Google が検索結果の順位を操作してパートナー サイトの順位を上げることはありません。また、PageRank をお金で買うこともできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しています。短期的な収益のために、その信頼を損なうことは決してしません。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
Google が他のどの検索サービスよりも多くの HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは次に、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所検索、ビジネス ディレクトリなどで、新しいデータベースを検索に統合するだけで、検索が可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。- 情報のニーズはすべての国境を越える。
Google の創業地はカリフォルニアですが、目標は、全世界のユーザーにあらゆる言語で情報へのアクセスを提供することです。そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。Google の検索インターフェースは 130 を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。さらに、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。Google の翻訳ツールを使用すれば、自分の知らない言語で書かれた地球の反対側のコンテンツも読むことができます。こうしたツールやボランティア翻訳者の力を借りて、Google は、サービスの種類と品質を大幅に向上させ、世界の最も遠く離れた地域でもサービスを提供できようになりました。- スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
Google の創設者たちは、仕事は挑戦に満ちていなければならない、そして挑戦は楽しくなければならないという考えに基づき、Google を設立しました。適切な企業文化があると、創造的で優秀な成果を生み出しやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。最終的には会社全体の成功につながる、チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りを重視しています。Google は社員を厚く信頼しています。Google の社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。Google の社風はカジュアルかもしれませんが、カフェの列やチーム ミーティング、ジムなどでアイデアが生まれると、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるのです。- 「すばらしい」では足りない。
Google にとって、何かに優れているということは、ゴールではなく、出発点にすぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。Google は技術革新を繰り返し、うまく機能しているサービスに対しても、期待を上回る改良を加えていきます。たとえば、正しいスペルの単語を入力したときに正常に検索されるのを見たあるエンジニアは、スペルが間違っているときの処理方法について改善の余地を見出し、これが直感的でより有用なスペル チェッカーの開発につながりました。ユーザーが、自分が何を見つけたいのか正確にわかっていない場合でも、Google がユーザーに代わって、ウェブで答えを探します。Google は、全世界のユーザーがまだ意識していないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるプロダクトやサービスを作り出しています。たとえば Gmail をリリースしたときは、当時のどのメールサービスよりも多くの保存容量を提供しました。今考えると当たり前のサービスですが、そう思えるのは、現在 Google のメール容量が新たなスタンダードになっているからです。Google は、このような変化をもたらすことを目指しており、変化を生み出せる新たな場所を常に探しています。つまり、現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。
https://about.google/intl/ja_ALL/company-info/philosophy
Googleについての10の事実からわかる検索エンジンの思想
Googleの検索エンジンは上記のGoogleが掲げる10の事実から影響を受けています。
SEO対策を正しく行うために、Googleが掲げる10の事実についてはすべての項目に目を通して理解しておきましょう。